洗い場全体が藪に覆われてうらぶれていた。
次回は夏に訪れたい。
3年前ここを訪れた時は湧水はほぼ枯れていて、洗い場全体が藪に覆われてうらぶれていた。
今回は、前日雨が降ったおかげかもしれないが、蛇口から流れて出る湧水の量は多く、なによりも周囲が草刈りでスッキリと整えられ、祠も雨の当たらない木のたもとにセットバックしていた。
誰かがここを大事にしている証拠だ。
たわしも置かれていたし、近所の方が野菜を洗ったりする際使われているのだと思う。
洗い場は民家に接しているので住民の方の迷惑にならないよう訪れてほしい。
次の世代に遺したい大事な自然。
庚申塔と呼ぶより庚申塚と呼ぶべきなんじゃないかな。
庚申は「かのえさる」とも読む。
奈良時代以前に中国から伝わった暦の干支(「えと」と読むのが一般的だが正しくは「かんし」と読む)で、庚申の日になると夜中に体の中にいる三尸(さんし)という虫が抜け出して天帝に宿主である人間の悪事を伝えて寿命が短くなると考えられていたそうで、その三尸が抜け出すのを阻止するために庚申の日は一晩中見張る、という信仰があったそうです。
(今もあるらしい) 江戸時代の庶民信仰は、不老長寿を願うものが多く、これもその一種らしい。
土台に三猿が彫られているのは、天帝に宿主の悪事を「聞かせない」「見せない」「教えさせない」ことから彫られたらしい。
近隣に民家があるものの、この辺り一帯が山のようになっています。
そこにある不動の滝洗場はかなり歴史あるものだとか。
あまり近づかない方がよいかも。
庚申塔の脇に、嘉永6(1853)年 とあるので、165年も前のものです。
不動の滝洗場ですが、滝から水道管を引いていて、蛇口がついています。
名前 |
漆台の洗い場 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.9 |
ここの庚申塔や奥にあるお堂にある石仏も保存状態がいい。
和光市駅から徒歩圏内とは思えない不思議な雰囲気だ。
それほど大きな区画でないが、木々に覆われた急な崖を斜めに上る細い坂道、庚申塔、石造りの洗い場が、新しい住宅街の中にひっそりと残っている。
長い梅雨のせいか水量は豊富だった。
洗い場には魚は見えなかったが、アメリカザリガニとトノサマガエルがいた。
坂を上る途中の左側には畑やお墓がある。
入り組んだ急な斜面がこの区画の開発を妨げてきたようだが、どうやら宅地開発が行われるようだ。