周辺のオススメ
スポンサードリンク
スポンサードリンク
高欄櫓は、大洲城内に現存する4櫓のうちの一つで、渡櫓で天守に連結されている櫓です。創建された年代は不明ですが、絵図から江戸前期頃にはすでに建築されていたことがわかります。現在の櫓は安政4(1857)年の大地震により大破したため、江戸末期の文久元(1861)年に再建されたものです。この櫓の最大の特徴は、2階に窓の外へ出るための廻縁(まわりえん)が設けられ、そこに本櫓の名前の由来にもなっている高欄と呼ばれる手摺(てすり)が付けられている点です。高欄は天守につけられるのが普通で、櫓に設置された例はめずらしく、天守に次ぐ高い格式を備えた櫓と考えられます。このような高欄を付した櫓は、全国でも現存しているのは熊本城宇土櫓(うと やぐら)と本櫓のみです。