中の島の妹山・背山で、視覚の旅へ。
妹山・背山の特徴
六義園の中の島に佇む、独特な景観の妹山・背山です。
紀州和歌山の妹背山を模した、二つの築山が魅力です。
江戸前期の造園者が手掛けた、歴史と美が共存する名庭です。
中の島にある「妹山・背山」。緑豊かな木々が湖に映えます。
中の島にある築山です。古くは女性のことを妹(いも)、男性のことを背(せ)と呼んでいて、中の島は男女の間柄を表現したものといわれています。
紀州和歌山にある妹背山というふたこぶの島をモデルにした模様。
| 名前 |
妹山・背山 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
4.4 |
| 住所 |
〒113-0021 東京都文京区本駒込6丁目16−3 六義園 |
|
ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
|
周辺のオススメ
文京区本駒込の六義園、その広大な大泉水(池)の中心に浮かぶ「中の島(なかのしま)」と、そこに築かれた二つの築山「妹山(いもやま)・背山(せやま)」は、江戸前期の造園者・柳沢吉保が日本の神話と古典文学の世界観を、物理的な地形として水上に実装した庭園の視覚的中核をなす空間装置です。物理的な構造として客観的に観察すると、中の島は来園者が歩行する岸辺からは水面によって完全に隔離された人工島です。その島の上に、寄り添うように配置された二つの独立した小高い丘が「妹山」と「背山」として設計されています。これらの名称と地形は、単なる造形美ではなく、古代日本のジェンダーと創世神話という明確な思想的背景を持っています。妹(いも)と背(せ)の概念: 古語において「妹」は親しい女性(妻や姉妹)を、「背」は親しい男性(夫や兄弟)を意味します。神話の具現化: この二つの山は、日本神話における国生みの神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと・男神)と伊弉冉尊(いざなみのみこと・女神)の男女の神、あるいは和歌の主題となる男女の根源的な関係性を象徴的に立体化したものです。六義園の空間設計において重要なのは、庭園のあらゆる視点から眺められるこの島が、意図的に「一般の来園者が立ち入ることのできない不可侵の領域」として管理されている点です。島へ渡る田鶴橋(たづのばし)などは存在しますが、聖域としての性質や植生保護のため、岸からの鑑賞に留められているのですね👏