氏子さん達は「水神宮」と言います。
海の守り神ですね。
神社登録では水神社ですが、氏子さん達は「水神宮」と言います。
明治政府の神仏分離令も正泉寺に留まったものの関東大震災の被災で院内社から昭和2年(1927年)遷座されて隣接の現在地に。
名目上の名称は「水神社」になりましたが、氏子さん達は引き続き「水神宮」と呼称していました。
管理神社は岸谷の杉山神社ですが、氏子は漁業協同組合の皆さんなので戦後の憲法下で本来の「水神宮」が表になったといえます。
漁業協同組合は埋め立てによる漁業権消滅を経て昭和60年(1985年)7月に解散していますが、水神宮信仰は引き継がれています。
漁業は現在、生麦子安漁業連合組合が行っています。
境内では全ての呼称が「水神宮」となっています。
鳥居は明神型で上の笠木に反増があり曲線的になっています。
寺院別当ではこのタイプが多く見られます。
目立つのは「水神宮」の石碑で2基あります。
また狛犬が彩色された獅子でユーモラスな表情に感じられます。
特に吽(うん)の獅子は宝珠を足で押さえていますが、彩色のせいかサッカーボールに見えてしまいます。
これは如意宝珠で、狐と争い咥えていた霊力の源を奪った戦利品を鼓舞しているとも語られます。
サッカー選手が触れると運気向上の御利益がありそうです。
髪や尾は造立当時は金色でしたが、経年により褪せているのは惜しいところ。
境内にネコがいるのは水神宮らしさです。
漁港のネコは招き猫なので雑魚のお裾分けにあずかるのは日常的な風景でした。
ネコは階級社会なので弱者は食べ物にはありつけません。
ボスネコが牛耳る社会です。
拝殿の左側には冨士浅間大神の塚があります。
拝殿では木鼻が阿吽の獅子で中央には波模様が彫り込まれ、屋根は寺院形で上の主棟の両端には鬼飾り。
左右には降り棟があり下端には鬼飾り。
隅に流れる隅棟にも鬼飾りが見られます。
このタイプの屋根を持つ神社は歴史のあるものが多いのです。
提灯には水神宮と氏子中の文字。
賽銭箱には「魚のし」の文字があり、神饌(しんせん:神様への供え物)の代わりという意味なのでしょうか?御神紋は漁業協同組合らしく三ツウロコです。
三角形が三つは現在の「ミツウロコグループホールディングス」が、魚運送の3社が集まり三鱗社となった事にもつながっています。
水神宮の御利益は水にまつわる豊漁豊作・安産祈願・必勝祈願・商売繁盛・交通安全等です。
ご祭神は速秋津彦神 速秋津姫神。
京急花月園駅 鶴見線国道駅からはどちらも徒歩10分ちょいかかると思う。
前の道が狭いため、鳥居まで撮影するのに難儀する。
神社猫がいた。
平成29年12月28日木曜日参拝。
白い猫軍団にねだられ、思わずおせんべいを差し上げた。
これはいけない行為です。
名前 |
生麦水神宮 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
045-501-2415 |
住所 |
〒230-0052 神奈川県横浜市鶴見区生麦4丁目31−27 |
関連サイト |
http://www.kanagawa-jinja.or.jp/search_dtl.php4?jid=97&cd=1202002&scd=&npg=0 |
評価 |
3.9 |
狛犬は昭和2年のものですが、彩色されています。
猫が飼われているようです。