分岐を左に行くと鬼の岩屋です。
鬼の岩屋(新宮洞窟) / / .
畑倉登山口から岩殿山へ行くルートを五分程登り、分岐を左に行くと鬼の岩屋です。
大きな岩穴があり、鬼が住んでいたようです。
確かに鬼でも住めそうな大きさですが、今は穴の中は崩落の危険があるため立ち入り禁止です。
岩殿山の鬼が住処にしていたと言われる洞窟。
正式には「新宮洞窟」。
崩落の危険があるため洞窟内は立ち入り禁止。
登山口から5分で到着します。
アクセスし易く、景色が良いです。
鬼が住んでいたそうです😺
普通に良い景色として感動した。
往時は滝が谷間に降り注いでいた様であるが,現在は滝と呼べるほどの水量はない。
また洞窟内部には馬頭観世音の石仏二体があるとのこと(ただし立入禁止なので,それが現存するのか確認していない)。
江戸後期の地誌『甲斐国志』にこの洞窟の記載があるので,私訳する。
―ここから―新宮の御本尊は十一面観音菩薩であり,脇侍は三宝荒神と毘沙門天である。
これもまた行基に作られたと言い伝えられている。
岩殿山下の北面にある。
岩窟に柱を立てて,岩を直に天井としているのは七社権現の作り方と同じである。
冷水が岩から注ぎ,殿前に滝となって,数十丈の谷に落ちている。
非常に奇観である。
炎天下の頃にこの洞窟の中に入れば,冷気は冬の様である。
―ここまで―肝心の新宮は現存していない。
ただ平成九年十月二十~二十七日の間に行われた発掘調査にて,十八世紀頃のものと推定される磁器が複数個出土した。
これ以外にも新宮を示す文書史料が残っており,早くとも江戸中期 享保年間頃には,懸造りの寺院建築が存在していたことが窺える。
なお,江戸末期の史料である『甲斐国社記・寺記』では,『甲斐国志』と異なり,新宮のご本尊を千手観音としている。
また桃太郎伝説と言えば岡山であるが,甲州街道沿いにも桃太郎伝説が残る。
知れたる狂歌に「桃太郎 これより供を 連れはじむ 犬目鳥澤 猿橋の里(類似の歌あり)」がある。
犬目も鳥澤も猿橋も甲州街道沿いの宿場名である。
甲州の桃太郎は,近隣にある「ももくら山」の麓から流れてきた桃から生まれたことになっているとか。
そして桃太郎に退治された鬼は,鬼ヶ島ではなく,この洞窟を寝倉にしていたという。
甲斐国志】新宮ノ本尊ハ十一面観音脇士ハ三宝荒神毘沙門天是亦行基ノ作ト言伝ヘタリ山下ノ北面ニアリ岩崛ニ柱ヲ立テ岩ヲ直ニ天井トセルコト七社ノ造営ト同シ冷水岩ヨリ注キ殿前ニ飛流シテ数十丈ノ谷ニ落ツ甚タ奇観ナリ炎天ノ頃此洞中ニ入レハ冷気冬ノ如シ甲斐国社記・寺記第七十巻】但シ観音堂地ヨリ北之方十丁程隔り右山続ニテ候同拝殿東西エ三間南北エ七軒岩窟之内建込之拝殿同本尊千手観音木像ニ候。
沖縄のガマみたいな、岩の庇を利用した洞窟です。
岩の上を伝う細い流れが凍って氷柱が出来ていたのは驚きました。
畑倉登山口から2分と近いので、岩殿山に登るときはコースから25m外れますが寄ってみる価値はあります。
名前 |
鬼の岩屋(新宮洞窟) |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.0 |
登山口からすぐ近くにこのような見所があるのは素晴らしい✨