三ツ石の荘園境、雄大な自然の中で。
小國一宮大境三ツ石の特徴
小國一宮大境三ツ石は森町指定文化財に指定されています。
三ツ石は荘園境を示す重要な境界石です。
本宮山から続く参道に位置し、自然に囲まれています。
名前 |
小國一宮大境三ツ石 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
「森町指定文化財」平成29年3月27日指定小國一宮大境三ツ石「遠江国一宮神領傍示石」訪問日 2025/1/22「三ツ石」とは、荘園境を示す境界石で磐田市と森町にまたがる本宮山(511m)から尾根伝いの参道を1km程下った火切り道上(標高359m)にあります。
林道の交差点からは、400m位下った場所になります。
「火切り道」森林で山火事に備えて、あらかじめ草木を伐採して延焼を抑える防火帯。
現在でも山焼きを行う地域では毎年、幅5m~10mの火切り道を整備する。
此の地では、数年前に山火事が発生したが参道が延焼をおさえた事から、こう呼ばれている。
本宮山は小國神社の奥宮で、神社誌によると平安時代末期に山の麓の村人が三つの石を埋め大境にしたことが絵図に記されているそうです。
遠州地域には、浅羽荘や池田荘など幾つかの荘園がありましたが、境界を示す傍示石が現存する所は他に無く、全国的にみても貴重な遺構になります。
「注」荘園の傍示石では、兵庫県太子町の鵤荘(いかるがのしょう)傍示石が有名です。
文献に残る12ヵ所の傍示石の内、4ヵ所•5基が現存しています。
往古には、この「三ツ石」の上で亀ト(きぼく)がなされ、遠州一円の豊作や飢饉•天災の有無を占っていたそうです。
「注」亀ト(きぼく)カメの甲羅を使う占いの一種で、カメの甲羅に熱を加えて生じた「ヒビ」の形状を見て占う。
別名•甲ト(こうぼく)。