名前 |
摂社 水若宮社 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.3 |
石清水八幡宮拝殿の脇に建っている摂社(せっしゃ=本社の御祭神と縁故の深い神を祀っている神社で、本社と末社との間に位置する)である。
江戸前期・寛永年間1624~1643年頃の建造とされている摂社水若宮社は、摂社若宮殿社の東南に棟を直交させ、西面して建っており、重要文化財に指定されている。
一間社流造(いっけんしゃながれづくり)=桁行(正面)の柱間が1間(柱が2本)の流造【ながれづくり=神社の建築様式の1つで、神社本殿形式として全国各地で多く用いられており、本を伏せたような形の屋根を持つ切妻造り「きりづまづくり=2つの傾斜面が山形になっている形状の屋根のこと、また、そのような屋根を持つ建物のこと。
切妻屋根(きりづまやね)とも呼ばれる。
」で、出入り口は屋根の棟と平行する壁に設けられる平入(ひらいり)である。
】、檜皮葺(ひわだぶき=屋根葺手法の1つで、檜の樹皮を用いて施工する、日本古来の歴史的な手法)で、正側面に刎高欄【はねこうらん=端部に擬宝珠「ぎぼし=高欄(こうらん=てすり、おばしま)の柱の上に設けられている飾り」のある親柱を用いず、架木(ほこぎ=高欄の一番最上部にあるもの)の先端を突き出して反り上げ・刎ね上げ、平桁「ひらげた=高欄の地覆(じふく=橋の側端部で橋面より高くなった部分のこと) と架木との間にある横木」も突き出したもの】付の縁を廻らし、脇障子「わきしょうじ=神社・書院の側面の縁の、行き止まりの所に設ける衝立(ついたて)状の仕切り」を建て、正面に木階(きざはし、もくかい=階段)五級と浜床(はまゆか=神社において、本殿などの向拝下にある低い縁)をつくる。
御祭神は15代・応神(おうじん)天皇の御子の宇治稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)であり、幼い頃より聡明で我が国で初めて文字を習われた方といわれており、文教の始祖として学業・受験合格などの信仰が篤い。
応神の命により一旦は皇太子となるが、応神の死後、皇位は兄である仁徳(にんとく)が継ぐのが正統として皇位につかず、互いに3年間譲り合った末、宇治にあった離宮で自ら命を断ったという人物である。
宇治神社・宇治上神社の主祭神である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と同一の御祭神である。