名前 |
黒潮町立佐賀中学校 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0880-55-2027 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
5.0 |
佐賀中学校は、「人間を大切に」をスローガンに、長年人権教育に力を入れてきた学校です。
そして、2012年に内閣府が発表した南海トラフ巨大地震の巨大想定によって、佐賀中学校区に日本一の34メートルの津波高の津波災害が起こり得ることがわかり、人権教育で培ってきた教育手法を礎に、防災教育にも近年力を入れております。
まず、佐賀中学校の玄関から入ると、佐賀中学校の美術部の生徒が作った「佐賀地区津波避難タワー」のちぎり絵が飾られています。
また、佐賀中学校では年間10回以上の防災訓練が実際されます。
もちろん、その際には、生徒は一人ひとつ備えたヘルメットをかぶって避難します。
中学校の入り口には、万が一怪我をしてしまった生徒や体調の悪い生徒、あるいは高齢な地域住民が避難に支障をきたしまったことを想定して、リヤカーも備え付けられています。
これは、東日本大震災の際に、南三陸町の戸倉中学校で津波避難で無理をしてしまい心臓麻痺で苦しんでしまった生徒がいたという教訓に基づいた対応です。
さらに、佐賀中学校では、お年寄りのお家に一軒ごとに訪問し寝室や居間から玄関までの避難時間や距離を計測し課題を分析して解決する「屋内避難訓練」や、京都大学防災研究所と協力してメキシコ合衆国・シワタネホ市のエヴァサマノ中学校と連携した「遠地津波が発生してしまったことを前提にした津波避難訓練」など独自の防災訓練を多種多様に行っています。
そのおかげで、地域と中学校との絆は深まり、訓練後に訓練に参加したことがある住民から感謝の手紙が学校に送られてくることも珍しくありません。
それらの精力的な防災活動の結果2018年2月に、第22回防災まちづくり大賞(主催:総務省消防庁)で、佐賀中学校は最高位の『総務大臣賞』を受賞しました。
それほど、防災に対する意識が高く評価されている学校です。
生徒と生徒、そして、地域住民とのつながりを大事にしていて、とても素敵な中学校です。