長山邸跡の看板に釣られてふらっと来てみたら松尾芭蕉...
山形県の鶴岡がどこにあるか知っている関西人は少ないと思う。
というか、山形県が日本海に面していることも知らないと思う。
私自身、鶴岡市の鶴ヶ岡城と、会津の鶴ヶ城とごっちゃになっている。
それほど関西とは縁の遠い町である。
そんな鶴岡の町に、松尾芭蕉は奥の細道の旅で、羽黒山からやってきた。
鶴岡では知人の庄内藩士、長山重行の家に三泊している。
ここで芭蕉、曽良、長山重行、そして羽黒三山を案内した呂丸(左吉)によって歌仙が巻かれている。
そして芭蕉は川舟に乗って次の酒田に向った。
ここの本文くだり『羽黒を立て、鶴が岡の城下、長山氏重行といふ物のふの家に迎へられて、俳諧一巻あり。
左吉も共に送りぬ。
川舟に乗つて、酒田の湊に下る。
』まあ、言ってみれば、ビッグネームの羽黒三山とその後のクライマックスの象潟の間の小ネタ、つなぎ、マイナーエピソードであって、鶴岡は知る人ぞ知る、芭蕉ゆかりの地である。
現在では、芭蕉が泊まった長山重行の屋敷跡が史跡として整備されている。
長山重行宅で開催された歌仙興行での芭蕉の句「めづらしや山をいで羽の初茄子」(芭蕉)
映画館街キネの駐車場の脇に有りますが余り目立たないね。
長山邸跡の看板に釣られてふらっと来てみたら松尾芭蕉さんが滞在した屋敷跡だそうです。
名前 |
長山邸跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.4 |
たぐひなき 思ひいではの 桜かなうすくれなゐの 花のにほひは 西行めづらしや 山を出羽の 初茄子蝉に車の 音添ふる井戸 長山重行七月の民田茄子の浅漬け。