風景に溶け込む落ち着く場所。
原観音堂(高林山京宗寺址) / / / .
風景に溶け込む落ち着く場所。
名前 |
原観音堂(高林山京宗寺址) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
JR飯田線「駒ヶ根駅」から車で約15分、徒歩では約1時間15分の「駒ケ根市中沢原」にある「高林山京宗寺(こうりんざんきょうそうじ)址」で、同寺は住職の留守を預かっていた尼僧が亡くなり、1938(昭和13)年廃寺になったという。
「観世音菩薩像」は、2006(平成18)年建立だが、農地をわけて続く参道には寛政年間(1789~1801)から安政年間(1855~1860)の石像石仏が並ぶ。
また、椿や桜の古木が枝を広げる境内には、1693(元禄6)年が刻まれた手洗石や「日限地蔵」(日を限って祈願すると願いが叶えられるといわれる地蔵菩薩)、正徳年間(1711~1716)からの歴代住職の墓石も遺されている。
里山入口の廃寺址に佇むことで、時間の中に埋没してしまった人々のささやかな願いが連綿と続いて現在に至るという暮らしの有り様を、あらためて感じることになった。
なお、伊那諏訪八十八霊場第六十七番札所だった同寺の御札集印は、現在「桃源院」(駒ヶ根市中沢本曽倉)で受付けているという。