奥の細道 第10の段「殺生石・遊行柳」の「遊行柳」...
鏡山温泉(上の宮)神社 / / / .
u003d 苔むした佇まい u003d正しくは、「上の宮温泉神社」というそうだ。遊行柳の奥(西側の鏡山という山の端)にひっそりと立っている。
晴れた日はいいけど、雨の日は 何か出て来そう•••。
大己貴命、誉田別命など5柱を御祭神とする神社で、芦野領にはもう一社、健武山温泉神社が鎮座しているため、当社を上の宮神社、健武山温泉神社を下の宮神社として呼び分けました。
創建は元禄4(1691)年、芦野家19代当主・芦野民部資俊によって勧請されたのが始まりとされます。
専用の駐車場は無いため、国道沿いの遊行庵(無料休憩所/トイレあり)に駐車し、徒歩約3分です。
無料の足湯があります。
日本リスも見られました。
遊行柳の奥に一の鳥居がある。
参道を進み、社殿の前の鳥居の横には那須町指定天然記念物の「上の宮のイチョウ」がある。
大きな銀杏があります。
田園風景に調和した神社です。
奥の細道 第10の段「殺生石・遊行柳」の「遊行柳」。
実は芭蕉や西行が見た清水や遊行柳は道ごと水田となってしまい、ここに移されたようである。
(柳は樹齢が短いので子孫かどうかは分かりませんが・・・)手前にある芦野遊行柳は昭和30年頃に植えられたものである。
地元のご努力があって、当時の趣きに近い(と思われる)状態で復元されています。
謡曲「遊行柳」では遊行の上人が、柳の精と出会い、念仏をとなえる成仏する話(あらすじが雑ですいません)。
この際、柳の精は草木まで成仏できる念仏を讃え、お礼に柳の故事や源氏物語の「柏木」(柏木<柏樹子>は曹洞宗ではかなり重要な言葉であるが、歴史的観点から関連性は無いだろう。
何故源氏物語を引くのか謎であるが、察するに、ここでは単に光源氏の絶頂期から衰退に移る時期と柳の身の上を重ねているだけであろう)の話や、舞を披露し成仏していくという話である。
ここで「奥の細道」の栃木県内の話は最後です。
過去の投稿で「間々田宿」、「鹿沼宿」以外は補足説明を加えています。
県内を訪れる方の一助になればと思ったのですが、長い説明の上に特異な所見も加えられており、あまりお役に立てなかったのかも知れません。
旅の参考にしていただける情報があれば幸甚です。
<追記>西行の話を書かねばなるまい。
「西行物語」で佐藤義清(後の西行)が鳥羽院が鳥羽離宮に御幸されたときに、十首の献上するそのうちの三首 聞かずとも ここを詮にせむ ほととぎす 山田の原 杉の群立ほととぎす 高き嶺より 出でにけり 他山の裾に 声の聞こゆる道の辺の 清水流るる 柳陰 しばしとてこそ たちとまりけれを詠んだとされる。
(「山田の原」は伊勢神宮の近くの地名である)奥の細道をお読みになった方はお気づきになったかもしれないが、これらに関連する事柄が「黒羽」、「雲巌寺」、「殺生石・遊行柳」に盛り込まれている(興味のある方は過去の投稿を参考にされたし)ところがかなり奥深い設定である。
ただし、「西行物語」設定上”盛った”話であり、この話が正しいとすれば、この和歌は佐藤義清(後の西行)が一〇歳のときに詠んだ歌となる。
定説では 奥の細道に記されている道の辺の 清水流るる 柳陰 しばしとてこそ たちとまりけれは2回目の陸奥の旅で詠んだ和歌とされ、齢69歳であり、芭蕉よりずっと高齢の旅であった。
となると「旅立ち」「草加」で書いた「花の梢、またいつかは」「呉天に白髪の恨み」が色あせてしまうのであるが、実際の所、芭蕉は「西行物語」に従い、歴史検証はしていなかったものと推測する。
「奥の細道」の検証について、補足しておいたほうが良いと思うので追加するとそもそも手前は中学の時の国語教師が大嫌いだった(お陰で理科や数学の勉強は捗ったが)上に、先祖が日本最初の小説とされる「竹取物語」や短編小説の天才とされる芥川龍之介の「芋粥」で文学的暴力を受けていることから文学には興味が無く、浪人時代に古典の講師との出会いがなければ、どこぞの国の大統領のように本など読まなかったであろう素性である。
松尾芭蕉のことを調べようと思った理由は2つあり、その1つは「何故松尾芭蕉は木曾義仲の墓の隣に葬って欲しいと遺言したか」というところである。
芭蕉が尊敬する西行は木曾義仲に憤怒する和歌を残している。
<同じ秀郷の末裔である藤原性足利一族の馬筏を盛り込むところが解釈に一考の余地があるが>芭蕉はその遺言をどのように導いたのであろうか?西行に対して所見を言わせてもらえば、武士を辞めて出家した者が、命を張って一所懸命する武士を批判するのは如何なものかと思う。
加えて(西行の先祖である<下野を拠点とした>藤原秀郷への謙譲からかもしてないが)下野国にて、しばの煙を見て都近き小野大原を思ひいづる柴のけぶりのあわれなるかなと詠んでいて、木曽義仲同様に、都の人が地方の人間を見下すような振る舞いは、手前の持っている「出家」に対する考え方と隔たりが大きい。
芦野遊行柳見学ついでに奥の神社を・・上之宮温泉神社もみてきました。
名前 |
鏡山温泉(上の宮)神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト |
http://www.jinja-net.jp/jinjacho-tochigi/jsearch3tochigi.php?jinjya=75165 |
評価 |
3.6 |
創立・由緒・沿革は未詳だそうな。