名前 |
織田作之助 文学碑 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
「寒々と木が枯れて、白い風が走つてゐた。
私は石段を降りて行きながら、もうこの坂を登り降りすることも当分あるまいと思つた。
青春の回想の甘さは終り、新しい現実が私に向き直つて来たやうに思はれた。
風は木の梢にはげしく突つ掛つてゐた。
」と刻まれています。
織田作之助の小説『木の都』の締めくくりの文章です。