名前 |
春日神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.0 |
「春日神社」は、永禄3年(1560)2月15日に藤原家の守護神・祖神を勧請し鎮守とされました。
境内社のうち「御鍬神社」「八幡社」も同じく永禄3年2月に勧請されました。
後の分家長沼家、貞光家の庇護のもと氏神として大切にお祀りされ、今日の発展に至ります。
御祭神は、春日大神(武甕槌命・経津主命・天津児屋根命・比売大神)、豊受姫命、応神天皇、他についてはわかりませんが、多くの神々をお祀りしています。
御神徳も多岐に渡り、縁結び、夫婦円満、開運招福、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、身体健全等となっています。
明治3年(1870)には村社となり、標札が現存しています。
境内には、大野町の重要文化財に指定された石製の「狛犬」があります。
また春日神社に伝わる「小衣斐起こし太鼓」も無形民族文化財に指定されています。
以前は、宝暦9年に建てられた鳥居も文化財に指定されていましたが、令和2年に新しく建て替えられました。
境内には多くの石燈籠があります。
1番古い燈籠は、拝殿と御本殿の間にある燈籠のうちひとつで、奉神前燈籠、長沼与市右衛門、享保元年丙申(1716)の銘が刻まれています。
次に古いものは、参道脇にある燈籠であり、春日大明神、長沼武平治秀光、元文4年未7月日(1739)の銘が刻まれ、左二つ巴の紋が施されています。
他に天保、嘉永、大正年間に奉献され、所願成就、現世安穏や息災延命などを願って寄進されたものと思われます。
往時は毎晩点灯され、幽玄な美しさや趣ある風情だったのであろうと思いを馳せながら参拝させていただきました。
御本殿東側胴羽目には、神の使いである鹿とモミジの奈良を偲ばせる彫刻があります。
西側胴羽目には、熊手を持つ尉と箒を持つ姥、松の木の彫刻が施されています。
延命長寿や夫婦円満の象徴であり、日本古来の建築様式と創建当初の華やかな雰囲気を今に伝えています。
他にも、鳳凰や菊、力神や獅子木鼻、龍、気を吐く蜃等々、精巧な彫刻がたくさんありとても素晴らしかったです。
境内横には遠景からでも目を惹く、美しくて立派なもちの木があります。
その佇まいは御神気に満ちており、境内の空気をより一層引き締めていました。
その荘厳な雰囲気に身も心も引き締まり、それと同時に心地良くもありました。
時間の許す限りゆっくりと参拝させていただきました。
また参拝させていただきます。