国指定重要文化財 国宝指定です。
国宝開山堂、南北朝時代の建造物とのことです。
人目を避けるように奥にひっそりとあるこの佇まいがいい。
屋根は観音堂と同様に反り返りの大きい檜皮葺ですが、ここで一番目についたのは軒下でびっしりと突き出ている「尾垂木」です。
そこだけ見るとまるで現代美術作品のようです。
このたくさんの尾垂木は同じ境内の鐘楼にも踏襲されていました。
この屋根の反り具合を見ていると火の鳥が飛び立とうとしているみたいです。
入母屋造檜皮葺き。
南北朝時代。
永保寺開創の夢窓国師および開山仏徳禅師の頂相が安置されている。
方一間(間口、奥行ともに柱間が1間)裳階付きの祠堂の前に方三間の昭堂(外陣、礼堂)が建ち、これらを相の間でつないで1棟とする特異な形式である。
昭堂の奥に前述の祖師の頂相を安置し、奥の祠堂には開山の墓塔である石造宝篋印塔を安置する。
昭堂は三手先の組物を詰組(柱と柱の間にも密に組物を配する)とし、垂木を扇垂木(隅の垂木を放射状に配置する)とし、堂内は石敷きの土間に化粧屋根裏とするなど、本格的な禅宗様の意匠になる。
国宝ですが、すごく地味です。
言い方を変えればシブイですね。
国指定重要文化財 国宝指定です。
同じ国宝指定ではありますが、観音堂と比較すると、ワンランク落ちてしまいます。
名前 |
永保寺開山堂 |
---|---|
ジャンル |
/ |
電話番号 |
0572-22-0351 |
住所 |
|
営業時間 |
[月火水木金土日] 7:00~17:00 |
関連サイト | |
評価 |
4.2 |
紅葉の絨毯を乱す人もなく、その奥に、御堂が静かに立っている。
なんと、14世紀に足利尊氏の発願で建てられたものらしい。
なぜ足利尊氏が、この地に御堂を? 歴史に想いを馳せつつ、静かに時を味わいたい。