名前 |
西行法師石像 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
西行法師石像 小さな石造りの西行法師像は白峯寺(しろみねじ)・頓證寺殿の拝殿左手にあり、西行法師が崇徳上皇を詣でた際に腰掛けたと云われる石上に安置されている。
傍らにはカンカン石とも呼ばれる黒いサヌカイトに西行法師の歌が刻まれている。
ここから数歩奥に進むと崇徳上皇殿が見えます。
以下は石像の側に立つ案内板に記された説明を転記したものです。
【西行】 仁安元年神無月の此(*1)、西行法師四国修行の砌 当山に詣で、負(*2)を橋の樹にかけ、法施奉りけるに御廟震動して御製あり(*3) 松山や浪に流れてこし船のやがて空しくなりにけるかな(*4) 西行涙を流して御返歌に よしや君昔の玉の床とても かゝらん後は何にかはせん(*5) 御納受もやありけむ度鳴動したりけるとなん(*6)(*1) 仁安元年(1166年)十月の頃(*2) 修験者(しゆげんじや)・行脚(あんぎや)僧が仏具・衣類などを入れて背に負う、脚・開き戸のついた箱)(*3) 経を読んで供養したところ御廟が振動して、上皇のお歌が聞こえてきた(*4) 松山の 津にうち寄せる波とともに私の乗ってきた船もやがて朽ち果ててしまったように、私も都から遠く離れたこの地で生涯を終えることとなってしまった(*5) 例え君が昔は玉座にお座りになっていたとしても、こうなってしまってはそれが何になることでしょう(*6) 上皇の霊は西行法師のこの言葉を受け入れられたのか御廟は鳴動して応えたという。