湧水を汲み上げ、周辺家庭へ配水されています。
この水を飲んだことありますが特別美味しいとは感じませんでした。
浜山公園の中央を走る道路の東側を下り、少し南に入った場所に浜山湧水群の給水小屋がありました。
温暖だった石器時代には隠岐まで陸続きだった陸地は、縄文海進により現在出雲と呼ばれる地域も北山山系と本州の間に内海ができ、出雲平野はほぼ全域が内海となります。
すなわち現在の出雲平野はかつては海だったわけで、陸地が形成された後、そこは水を得づらい場所でした。
今から約250年前、井上恵助という方が私財を投じ、15年に渡る苦労の末、砂丘に松の苗の植林に成功し、それにより浜山では貴重な水が得られるようになったそうです。
かつて、白砂の砂丘であった浜山は今は緑で覆われています。
小屋の前面に設置されている蛇口をひねると、勢いよく水が流れ出して来ます。
給水小屋の後ろの崖は、かつて砂丘であったとは思えないほど緑が豊かで、この木々が保水をしてくれているのでしょう。
この湧水は地区の簡易水道にも使われています。
そして、この歴史ある稀有なる湧水は、環境省により平成の名水百選に選定されることとなります。
名前 |
浜山湧水群 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.7 |
湧水を汲み上げ、周辺家庭へ配水されています。
ポンプ小屋は、かつては誰でも水を汲むことができましたが、今は一般開放されていません。
というのも、元々車で入れない場所で便が悪かったうえ、出雲文化伝承館まで水を引き、新しい給水場が作られたためです。
浜山は、当時は「高浜砂丘」と呼ばれた砂丘地帯でしたが、井上恵助が私財を投じて黒松の植林を行い、現在のような松で覆われた浜山となりました。
たくさんの松によって水持ちが良くなり、結果的に水を貯えることができるようになったことから、名水100選の浜山湧水群が生まれました。