この時期は「七五三」で神主さんも忙しそう。
能勢地方の地元での守り神の神社だと思います。
歴史、風情が感じられました。
お参りさして頂き有難うございました。
延喜式神名帳の摂津国能勢郡の項に記載のある式内社。
能勢郡には三社記載があって、ほかには久佐々神社、野間神社。
この神社はとても興味深い神社です。
境内にある由緒によると、御祭神は瓊瓊杵尊、天児屋根命、大名草彦命の子「枳根命」(きねのみこと)、源満仲となっている。
また、岐尼神が南の小丘に降臨したもうとき、土民は臼の上に杵を渡し荒菰を敷いて迎えたという。
この「杵」、天下った「杵尊」のひびきから社名の「きね」が起こったと考えられている。
また天下った丘はいまも「天神山」と呼ばれている、とのことです。
神社の手前には山田川が流れていて、その南の先に標高419mの小さな山があるが、これが天神山だろうか。
天神山の西には標高564mの三草山があります。
これらの山の麓の字名は「神山」で、おそらく古代から聖なる山であったのだろう。
摂津国風土記によると、神功皇后が新羅出征の際、神前松原(かんざきまつばら、現在の神崎川駅辺り)で、神様を集めて、祭祀を行ったところ、能勢の美奴賣山の神が来て、自分の山の木を伐って船を造ると良い、と教えられ、美奴賣神も造った船に乗り込んだといいます。
結果、無事に帰還し、美奴賣神を祀ったのが敏馬神社。
ここでいう「能勢の美奴賣山」と考えられているのが三草山です。
山田川は猪名川と合流し、神崎川と合流するので、この伝承ではおそらく伐った木は川で河口まで運んだのでしょう。
そして、美奴賣神は神宮皇后とともに船に乗り込んだというのですが、これは推測ですが、一緒に戦ったというより、航海の案内をした、と思われます。
もう一つ興味深い話として、枳根命(きねのみこと)が御祭神にいることです。
おそらく社名からすると、本来の神は枳根命なのでしょう。
だとすると、敏馬神社に祀られている美奴賣神とは枳根命のこととなります。
なお、敏馬神社では美奴賣神とは弥都波能女神からきているとしています。
この枳根命とは誰なのでしょうか。
紀国造家の系譜を示す「(紀伊)国造次第」という本によると、紀国造家(紀直・宿禰氏)の系譜は天道根命から始まり、五代目に大名草彦命がいる。
大名草彦命には五柱の御子神がいて、そのうちの三番目の神、枳弥都弥(君積)命が枳根命のことであるという説があります。
そうであるなら、なぜこの能勢の地に紀国造家の系譜を継ぐ神がいるのか謎です。
ちなみに枳弥都弥命は大村直氏の祖としています。
大村直氏は山城と和泉が本貫地となっています。
しかし、木を伐って船を造り、航海の案内をする、というのは紀伊の神に相応しいように思います。
なお、「キネ」の「ネ」(根または禰)とは4世紀以前の古い、原始的な姓(かばね)で、地域の政治的な英雄に与えられる称号とWikipediaにある。
だとするとキネとは「紀根」の可能性もあるように思います。
また播磨国風土記逸文に次のような趣旨の記載があります。
神功皇后は新羅を攻めようとしたとき、諸々の神を集めて祈った。
そのとき、伊和大神の御子・丹生都比賣命が明石国造の石坂比賣命に神がかりして、自分をよく祀れば善い結果がでるだろう。
そして、赤土を出し、天の逆鉾に塗って、船の艫の部分と舳先に立て、さらに兵士にも塗った。
その結果、新羅を平定することができた。
こうして、丹生都比賣は紀伊の管川(つつがう)なる藤代峰に祀られた、といいます。
赤土というのは辰砂、水銀朱のことですね。
なんとなく、神功皇后と紀国造家の関係が見える気がするし、摂津国風土記と播磨国風土記の話は共通点が多い。
いずれにしても、この神社は紀国造家の香りがプンプンです。
余談ですが、ここでいう管川とは伊都郡高野町筒香のことで、藤代峰とは現在の筒香の東、奈良県境の山あたりと考えられていて、丹生都比売神社の旧鎮座地。
なお、丹生川沿いにある2社の丹生神社のうち、高野町上筒香330にある丹生神社(未参拝社)ははっきりしないのですが、藤代峰にあったときの里宮ではないかと思っています。
アメリカで活躍中の筒香、この近くの橋本市の出身なので、きっと古代から続く地名からきた名字なのでしょう。
境内に車を止めてお参りさせていただきました。
小さな神社ですが、地元の方に大切にされている神社です。
御祭神は枳根命(きねのみこと)であまり知らない神さまでした。
天道根命の六世孫である君積命と同一視されら紀氏の祖にあたるそうなんですが、やっぱり分からなかったです^_^
静かな落ち着く神社です。
この地域が豊かだったことを忍ばせてくれます。
十日戎に参詣。
地域に根差した、由緒ある御宮です。
宮司が大きな槌で、福を授けてくださいます。
因みに、露店は出ません。
こちらの神社には宮司の方は常駐されておらず、南東へ2.5kmほどの場所にある大八嶋福徳神社と兼任されている様で、御朱印等のお問合せを含め、そちらの連絡先が書いてあります。
歴史ある落ち着いた佇まいの境内は、とても和ませてくれます。
この時期は「七五三」で神主さんも忙しそう。
岐尼神社(きねじんじゃ)は、ぱっと見は 小さなひなびた神社に見えますが、太古より続く 歴史ある神社で 延喜式神名帳(延長5年(927年)にまとめられた 当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧) 摂津国 能勢郡 3座の一つとして 名前が残っております※ でここから先は 与太話です。
個人的感想にもとづいてます。
事実とは思わないでくださいこの神社は 近くの天神山に 神が降り立つという 天孫降臨に基いているし岐尼神社がここに引っ越す前の 祭場が 存在するし 実はこの辺り一帯この神社の森だったんじゃないのか? そもそも伝承されてる話が 宇宙人が空からUFOに乗って降りてきたとしか思えない…とか古代には 天皇や朝廷と繋がりがあったとか非常に謎の多い もう少し世間に注目されても いいんじゃないの?と思える神社だったりしますでも では何故 これほどの由緒正しき神社が まるで歴史から 姿を消されたような状態になってるのかこれまた古代ミステリーなんでしょうねぇ能勢は なんか霊的に凄いエリアなのかもしれません。
そして中心に この神社の存在があるような気がしてなりません。
古くからつづく神社で、町の守り神で親しまれています。
1月10日は恵比須祭り、8月12日には盆の市で賑わいます。
10月は秋祭りが盛大に行われます。
名前 |
岐尼(きね)神社 |
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ジャンル |
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電話番号 |
072-734-0828 |
住所 |
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関連サイト |
https://www.osaka-jinjacho.jp/funai_jinja/dai1shibu/nose-cho/01010kinejinja.html |
評価 |
3.8 |
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式内社だが普通。
1000年残ってるだけでもすごい事やけど。