おそらくは板倉町の雷電神社本宮から勧請した神社と思...
境内に由緒書き等は無く、調べても何も出てこなくて不明なのだが、おそらくは板倉町の雷電神社本宮から勧請した神社と思われる。
で、拝殿を見るとどこにでもある様な町の神社なのだが、覆屋に納まった本殿を見た瞬間に驚きと悲しみへと変わる。
胴羽目の彫刻も素晴らしいし、組物の周囲にも彫刻がふんだんに巡らされているし、向拝の抜かりがない。
全体的に見て、町の神社としては相応の域を超えていると思える本殿。
しかし、扉は外れたまま傍に立て掛けてあるし、奉納額が彫刻を半分ほど覆い隠す様に下げられていたりと、管理に問題が多い。
特に、本殿の扉は即座に修理したほうが良いと思います。
ね、冠稲荷神社さん。
尾島町雷電神社御祭神 大雷命県道142号線(東国文化歴史街道)に面して尾島町一丁目会館があり、その駐車場脇を通るように雷電神社参道が北に続いています。
県道142号線に面して「雷電宮」と書かれた扁額の掛かる一の鳥居があり、そのずっと北に通りを一本挟んで「雷電神社」と書かれた扁額の掛かる二の鳥居があります。
二の鳥居を潜ると広い境内に「秋葉山」と書かれた石燈籠と狛犬さんがあり、右手に「猿田彦大神」の石碑がありますが、それ以外拝殿前には特に目立ったものはありません。
ところが拝殿の後ろに回ると大きな本殿覆屋があり、覆屋と言っても板と板の間に間隔が開けられているので本殿を見ることができる作りになっています。
本殿は、入母屋造、杮葺の一間社で大きく、屋根に破風もあり、尾垂木もただの角材ではなく豪華な彫刻で装飾されています。
本殿の壁面や脇障子、それに本殿下部床下に当たる部分にも立派な彫刻が施されています。
完全な覆屋というわけではないので、長い年月風雨に晒されているためか色彩は失われており、木材の痛みも激しいです。
もし修復するような機会があったなら、鮮やかな色彩の再現と、浸食を防ぐための完全な覆屋と、素晴らしい彫刻を見学できるように大きい窓の設置と、彫刻の表している神話の案内板があるといいですね。
あの立派な本殿がこのまま浸食に朽ちていくのは、日本の建築技術の歴史の保存という面から見ても惜しい気がします。
(個人的な感想と希望です)
名前 |
雷電神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
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桜、満開で綺麗です。
境内は人の気配もなく、ひっそりとしていました。