伊豆佐賣神社と記載のある式内社。
伊豆佐比賣神社(志和彦神社・鹽竈神社攝社) / / / .
平安時代の中頃に編纂された歴史書「延喜式」に記載されている由緒ある神社です。
現在、神社がある場所には、かつて九門長者という大地主が住んでいたといわれており、多くの伝説が残されています。
どんと祭と春のお祭り準備。
ここの境内に大欅がありました。
昭和41年、この欅が火で焼損してしまいました。
それで、伐採し片付けようとしたら、作業に使われた斧が次々と折れるという現象があり、作業にあたった職人二名が不幸にあったといわれています。
この木材を購入した人にも不幸がさわり、ついに木材を社に納めたそうです。
いまも、この木材が境内に残っています。
開発のさかんな町にありながら、よくぞ残ってくれました。
静けさはいまいちですが、町を守っている感じが、素敵です。
歴史がある神社です。
名前 |
伊豆佐比賣神社(志和彦神社・鹽竈神社攝社) |
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ジャンル |
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電話番号 |
022-255-6050 |
住所 |
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関連サイト |
https://www.miyagi-jinjacho.or.jp/jinja-search/detail.php?code=310020352 |
評価 |
3.9 |
延喜式神名帳の陸奥國宮城郡の項に、伊豆佐賣神社と記載のある式内社。
御祭神は伊豆佐比賣命(または溝咋比咩)となっていて、社伝によると創建は天武天皇の御代と伝わる古社。
・鎮座地は周辺を見下ろす小高い丘の上。
この丘は長者屋敷とよばれていて、坂上田村麻呂の伝承が残る。
・伊豆佐比賣命(延喜式神名帳には伊豆佐賣となっているが)はどのような神様なのかはっきりとしていないが、出羽國の由豆佐賣神社(鶴岡市の式内社で、溝樴姫命を祀る)と同様に温泉の神ではないかという説、また、鎮座地の字が飯土井であることから「飯豊」であり、穀物生産の神ではないかという説もある。
・写真にあるように、この場所には九門長者という者の屋敷があった場所との伝承がある。
要約すると、この長者の召使に紀伊の公家の斎大納言の娘がいた。
姫は伊勢詣りの帰りにさらわれて、この長者に売られた。
名前は悪玉(あくだま)と言った。
さらわれた際に観世音菩薩に普通の人には醜く見え、高貴な人にはもとの美しい姿にみえますように、と祈願していた。
蝦夷征伐のために長者の屋敷に立ち寄った坂上田村麻呂はこの姫を見染めて、男児を産み、その後、悪玉と男の子は坂上田村麻呂に会うために都に行き、男児は二代目の田村麻呂になったという。
・このような伝承は東北には多い。
坂上田村麻呂が苅田麻呂の場合もあるし、悪玉は阿久玉姫、飽玉姫だったりもする。