名前 |
矢彦神社 神楽殿(県宝) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
かつてはひとつの神社だったと伝えられる信濃国二之宮「小野神社」(塩尻市)と同じ社叢に鎮まる「矢彦神社」(上伊那郡辰野町)の県宝「神楽殿」は、「諏訪大社下社秋宮」の社殿建築において、競合する「大隅流」を圧倒する評判を得た「立川流」棟梁「立川和四郎冨棟(たてかわわしろうとみむね/1744~1807)」の子どもで、二代「立川和四郎冨昌(たてかわわしろうとみまさ/1782~1856)」によって1842(天保13)年に完成したという。
「立川和四郎冨昌」は、卓越した彫刻技術により単なる装飾彫刻を芸術性高い彫刻へ押し上げたと言われる棟梁で、この「神楽殿」も立川流の代表的建築に数えられるという「切妻造り(きりづまづくり/屋根最上部の大棟から、両側へ斜めに葺き下ろす屋根の形式。
)」「妻入り(つまいり/棟木と直角の面を『妻』、平行の面を『平』といい、『妻』に入口のある建物をいう。
)」「銅板葺き」の見事な社殿だ。