名前 |
妙国寺・庭園 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.5 |
訪れた日は午後五時を回っていたので、もうすっかり陽が傾き辺りは薄暗くなっていました。
光量不足が心配でしたが、何とかギリギリの撮影はできました。
次はもっと明るく陽が差しているタイミングで訪れたいと思います。
一般の方の参拝は徒歩で下から上がってくることになります、もちろん車で上がることはできませんので、市道沿いの駐車場に駐車して後は徒歩になります。
こちらの庭園は宮崎県で唯一の国指定名勝です。
「妙国寺」は日向市の古くからの港町・細島に残る鎌倉時代に創建した寺院。
本堂横の池泉鑑賞式庭園の作庭年代は不明で、開山当時に元となる庭園があった説・江戸時代中期に造られたという説などがあるそうです。
典型的な借景庭園で造園手法は中世以来の伝統が色濃く受け継がれた庭園であり、背後にそびえる米ノ山や周辺の丘陵から醸し出される自然環境を巧みに利用しながら池や中島、築山や工作物を巧みに利用して仏教の世界を表現しているといわれ。
地勢を活かした意匠が目をひきます。
寺伝によれば、本堂南側の回廊から鑑賞するのが最良と言われている。
(2019/01/25)【現地案内板から転載】妙国寺は南北朝時代の康永元年(1342)に薩摩阿闍梨日叡上人が開山したと伝えられている。
本堂の南に位置する庭園は、背後に聳える米ノ山の自然林や岩盤を背景に取り入れており、池や中島、石組み、それに三ヶ所の築山を配し、木橋が架けられている。
築山は三界(過去・現在・未来)をあらわし、中島が彼岸を示すとも伝えらていることから、鑑賞と同時に門徒や檀家衆への教えに利用された可能性もあり、寺院庭園の好例として注目されている。
造園時期については、開山当時とする説や本堂が建築された江戸時代の宝暦年間(1742~1762)とする説などがあるが、発掘調査の成果では、江戸時代中頃の磁器が出土しており、後者の説が有力視されている。
平成二十九年三月日向市教育委員会。