言わずと知れた中里太郎右衛門の陶房。
唐津焼の伝統窯であるという事あって歴史を感じる佇まいの陶房であります。
展示されている高価な美術品から日常使いの器等の品々までもが、シブ過ぎる…
正直「良し悪し」「高い安い」は分からない自分ですが、行って良かったと思えました。
日用使い出来るものから、渡り廊下を抜けた先に別館にある美術館かと思わせる展示をしている何百万の物まで、ゆっくりと見させてもらえました。
面白いと思わせてもらえた、ザ・唐津焼のわざと欠けさせてある豆皿を購入させてもらいました。
良いお土産になります。
唐津駅下車、徒歩圏。
登窯火入は神聖な儀式、焼き上がりに願いを込めます。
陶器は土の味わいが活かされた物、近世太郎右衛門は桃山風に回帰したとされ、味わいが深く感じます。
朝鮮唐津は白と黒の交わり具合が好ましく、刺身を置くには大変良いと思いますが、管理を考えるとちょっと贅沢な趣味かな。
無粋な人間なので良さ。
と言われると正直よくはわかりませんでしたが、建物や離れに渡る廊下の目下に泳ぐ鯉など、なかなか得がたい体験ではありました。
なんとなく寄る。
というよりもある程度勉強して予備知識をもって挑むべきところですね。
素晴らしい唐津焼の窯。
肥前三右衛門とは今右衛門、柿右衛門、そしてここの太郎衛門とのこと。
前、二つは陶磁器、太郎右衛門は土をベースとする焼き物。
磁器が白磁を中心に白いキャンパスに絵を描くのに対し、唐津焼は土が持つ自然の特性を表現したもの。
日本酒のぐい呑や、焼酎のロックの器には最適。
花などを飾るのも、土との対比で唐津焼は素晴らしさを発揮する。
湯飲み茶わんに文字を書いたのは8月。
11月になり窯焼きした自分の作品が送られてきた。
なかなかいい出来だ。
名前 |
中里太郎右衛門陶房 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0955-72-8171 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.4 |
一楽二萩三唐津。
私は「抹茶椀の評価が高い唐津焼で茶道を楽しむ方が増えるといいなぁ」と思っています。
太郎衛門さん本人の作は数十万円はし、「気軽に」とはいきませんが、窯の方が焼いた「窯もの」は一万円ぐらいで購入できます。
私は窯ものの「皮くじら」等を何度か購入し、会社の景品やお世話になった方にプレゼントしました。
「昔、学校などで習って抹茶は点てれるけれど、道具は持っていない」という方はかなりいらっしゃるようです。
シュガーロードとして見直されている地域なので、「唐津焼の抹茶椀と羊羮などの和菓子での抹茶のおもてなし」が広まると、文化的な地域になるのかなぁと思っています。