名前 |
出立王子跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
出立王子跡(でだちおうじあと)熊野詣での際、田辺から海岸線に別れを告げ中辺路へ入る参拝者には、潮で身を清める最後の場所として、ここ出立は重要な拠点でした。
身を清めるためにする潮浴びのことを潮垢離といい、ここ出立王子前方の潮垢離浜で行われました。
建仁元年(1201)の御幸記では後鳥羽院に同行した藤原定家が不覚にも風邪をひき、出立での潮垢離を辞退したところ、厳しく叱責され、やむなく潮浴びをしたと伝えられています。
また、 出立の地名は万葉集に「出立の松原」と詠まれ、平安末期の『中右記』には「田之陪(たのべ)に行き王子社に奉幣」と見え、田部(たなべ)王子ともいわれたりしました。
王子社はもと元町西郷の御所谷附近にあったといわれていますが元の場所は不明で、現在はこの地に移されています。