神秘的・不思議・霊妙な力と、言う意味があります。
くすしき国の虹のつり橋 / / .
くすしき国の虹のつり橋「くすし」(奇し)とは、神秘的・不思議・霊妙な力と、言う意味があります。
また、「くすし」(薬師)とは、日本における医師の古称になります。
妙見温泉は、江戸時代に妙見神社の旧跡から発見されたことに因みその名が付いたと言われており、明治12年頃、島津家家臣の久木田五介が西南戦争より戻り兵士の傷を癒すために、 キズ湯 として湯治場を設けたのが始まりだとされています。
歌人 斎藤茂吉が昭和14年10月6日に、この地を訪れた際、湯量豊富な湯治場の雰囲気や、里山に残る神秘的な自然の美しさに感銘し、「 日当山 妙見 安楽 塩浸湯は湧きいでてくすしき国ぞ 」と、詠まれました。
斎藤 茂吉は、歌人として大正から昭和前期にかけてのアララギの中心人物であり、青山脳病院の院長を務めた精神科医でもあります。
くすしき国の虹のつり橋は、斎藤茂吉が詠んだ歌に因み「奇しき」「薬師き」二つの意味で表現された、この地の昔ながらの湯治文化と美しい風景を後世に残し、川を挟む牧園町道と隼人町側の国道223号を結ぶ天降川に架かる虹をイメージした木製アーチ構造の橋が平成10年6月吉日に竣工されました。
そして、20年の月日が流れ木製の橋は老朽化により平成30年5月吉日に現在の赤い鉄製のアーチ構造の橋へと架け替えられ今も妙見温泉のシンボルとして地元の方や旅行者に親しまれています。
国道223号側から、くすしき国の虹のつり橋を渡った先に斎藤茂吉の歌碑があります。
歌碑の向かいには、山の中程にある湯乃神様(ゆのかんさぁ)田島温泉神社へと続く細い参道があります。
名前 |
くすしき国の虹のつり橋 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.7 |
妙見温泉街を流れる天降川に架けられている橋です。
車は通行できません。