如来像の磨崖仏、静寂が響く。
西教寺の磨崖仏の特徴
西教寺奥の院にある半身の巨大な如来像の磨崖仏です。
静かな良いところで、訪れる人に安らぎを与えます。
風雨にさらされる中、仏様のお姿が薄くなってきています。
静かな良いところ。
早春の柔らかな陽光かな。
上半身だけの石に刻まれた石仏。
弘法大師が掘ったという伝説がある。
10年ぶりに訪れましたが、風雨にさらされて、次第に仏様のお姿がうすくなってきています。
登山道も崩れているところがあり、観音様が倒れていたのが数ヶ所あり、安全な位置になおしました。
名前 |
西教寺の磨崖仏 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
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西教寺奥の院の堂外にあります半身の巨大な如来像の磨崖仏です。
頭部の長さは約70cmで胸部までを厚肉彫りにして下部は掘られていません。
伝説によると弘法大師が一夜で造立しようとしましたが鶏が鳴き中止して大窪寺向かったと云われています。
また、この像よりさらに上方約50mの所にも磨崖仏があります。
主尊は不動明王で高さ約90cm、両脇士は約50cmで共に線刻に近く薄肉彫りです。
その上方にはバン(大日如来の種子)を彫り込み、周辺にもいくつかの落書きのようにバンと線刻されています。
どちらの磨崖仏も凝灰岩に彫られもので非常にもろく長年の風雨にさらされ剥落等で非常に傷みが顕著です。
また途中の石仏の傷み、転倒など状態が大変悪く成っています。
磨崖仏は奈良時代に始まり平安時代が全盛で鎌倉時代には衰退します。
こちらの磨崖仏は鎌倉時代前後に制作されたものと考えられているようです。
そのように歴史のある大変貴重なものですので参道の石仏含め保全を考えて戴きたいと思います。