イチョウの木に祠があります。
銀杏で有名な麟祥院には、鹿児島県の霧島山にある大浪池には、白蛇の化身であった“お浪”の伝説が残されています。
『お浪とは子宝に恵まれない夫婦が水神に祈願して授かった娘でした。
年を経てお浪が年頃になると、両親が知らぬ間に家を抜け出してどこかへ出掛けるようになり、不審に思った父親が夜中に見張っていると、お浪がふらりと外へ出て白馬にまたがって消え去ってしまいました。
結局、事の真相を知られてしまったお浪は、自分の正体が大浪池の白蛇であることを告げて池の中に消えてしまいます。
』 この伝説は近隣各地に残されていますが、麟祥院もその中の一つです。
大浪池に消えてしまった娘のことが忘れきれない両親は二人して池にまでやって来て、大声で娘の名を呼びました。
すると池の中からお浪が姿を見せ、これが最後の別れですと告げました。
しかし両親がさらに名前を呼び続けたところ、再びお浪は姿を見せますが、目の前で大きな白蛇に姿を変えてしまいました。
その姿を見て、さすがの両親も泣く泣く池を離れていきました。
故郷に戻った両親は、池へ行くために杖代わりに使った銀杏の枝を寺に植えました。
すると、その枝をみるみる大きくなり、立派な銀杏の大木になったそうです。
この銀杏の木が、麟祥院の境内にある銀杏であると伝わっています。
現在、銀杏の木は幹周り約9m、高さ17mあまりの巨木となっており、麟祥院の別名である「銀杏の木寺」の由来ともなっています。
さらにこの銀杏の木の根元あたりは大きな空洞となっており、観音菩薩(注)が祀られています。
(写真2枚目) その菩薩像をよく見ると、足元から腰にかけて一匹の蛇が絡みついているのがわかります。
かつてお浪の両親は銀杏の木の根元に娘の墓をこしらえたと伝わっており、この観音像もお浪のために祀られているようです。
麟祥院駐車場の東には、大浪池の白蛇を祀った祠があります。
(写真3、4枚目)(注)現在の観音菩薩は切られたここの大銀杏の木を彫って造られています。
名前 |
麟祥院 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
お寺さんがお爺ちゃん。