名前 |
旧工藤家住宅 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
工藤家住宅は岩手県紫波郡紫波町から移築された住宅です。
盛岡を中心とする旧南部藩領という、比較的限られた地域内に分布する「南部の曲屋」を伝える古民家です。
特に春の短い東北地方北部では、動きの俊敏な馬を濃厚で使う方が都合がよく、馬を飼う事が多い地方ですが、癇の強い馬を飼うために、厩を屋内に設け、馬の健康状態を管理しやすくしたのが曲屋の始まりと言われています。
ただし、曲屋の始まりはそれ程古くはなく、直屋に曲がり部分を増築して曲屋としている住宅も多いのですが、工藤家は最初から曲屋として造られた住宅で、曲屋が発生した初期の素朴で古式な姿が分かる建物です。
そんな工藤家住宅を実際に見ると、馬の産地で名高い南部ならでは家が名高い南部駒を育てたんだなぁと納得します。