小物忌神社の荒れた魅力。
劔龍神社の特徴
出羽國飽海郡の小物忌神社の論社でございます。
県道371号線沿いの立派な鳥居が印象的です。
神社内の管理が行き届いていない点が気になります。
県道371号線沿いに大きな鳥居を見つけたので、お参りに行きました。
そこから歩くこと1キロ、山中深いところにありました。
小物忌さまをお祀りしているようです。
立派な鳥居があったので行ってみたら荒れ放題。
それでもいくらか地域の人が手入れをしている気配もある。
気持ちばかりの賽銭を入れて手を合わせた。
本殿は彫刻も少なくて素朴な感じですが、本殿の中は絵が飾ってあって意外とちゃんとしています。
手水の水がなかったり、なぜか本殿に虫の死骸が詰まったポットが落ちていたり、空き瓶やポリタンクが置いてあったり、境内に徳利が埋められていたり、灯籠に電球が何個も突っ込まれていたりして、きちんと管理されていない感じで、どうしてそうなったのかと聞きたいくらいに奇妙な荒れ方をしています。
名前 |
劔龍神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.1 |
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神名帳の出羽國飽海郡の項に記載のある小物忌神社の論社の一社。
県道371号線沿いに大きな朱色の鳥居があるので、そこを入って、剣積寺の奥をさらに進むと境内まで車で入れる。
参道は長く、二之鳥居の先は森の中を歩いているようだ。
なかなか雰囲気があって、良いと思う。
創建時期は不明だが、社伝によると、大同年間に剣が一振り飛んできて、この地に落ち、それを御神体とした、という。
これは何か鳥海山の噴火と関係あるのかというと、鳥海山は記録に残るところでは三代実録に810年~823年の弘仁年代、871年の貞観年代に噴火または溶岩流出の記録が残っている。
したがって大同年間に噴火があったかどうかはわからない。
また御神体には石が2個ある。
どのような石なのかわからないが、当社は参道入口にある剣積寺が管理する神仏習合の神社であり、本地仏を薬師如来像、脇侍として日光・月光菩薩像を祀っていた。
鳥海山から飛んできたという御神体の剣は薬師如来像の背後に、2個の石はそれぞれ、日光・月光菩薩像の背後に置かれている。
劍龍神社を鳥海山の方へ県道60号線の奥まで進むと、高瀬峡へ向かう道がある。
この高瀬峡はこの神社の山伏の修験の場であった。
ちなみに現在のご祭神は大己貴命。