旧与野市民であるなら、必見です。
線路の向こうにあった文化財史料室が移転、与野本町小学校の一角を利用して、2020年6月に装い新たにリニューアルオープンしました。
当初は4月開館予定だったのですが、外出自粛期間と重なったため、2カ月遅れになったそうです。
館内や展示物の写真撮影はOKですが、SMSやメディアへの掲載は不可とのこと。
館内に入ると小振りですが館内は明るく、解説文やパネル展示も丁寧です。
しかし、一番印象に残ったのが、「与野」推しの圧の強さ。
江戸時代までは与野の町は浦和・大宮よりもよっぽど栄えていたとか、与野市は自動車ディーラーが集積した「自動車の町」だったとか、そんな解説が随所に見られます。
しかし、近年は浦和と大宮に挟まれて存在感が薄くなり、挙げ句にはさいたま市誕生の際、浦和区と大宮区はあるのに与野区は存在せず、中央区に。
「与野」推しは、そんな歴史から与野の名前が消えていくことに抵抗しているかのようです。
因みに、与野区とならなかった理由は、旧某O市がさいたま新都心を与野に渡す代わりに与野の名前を手離させた、という「裏取引」があったそうです(詳細は中央区のWikiに記載あり)。
うわー、ドロドロじゃーん。
どうせならその経緯も資料館に展示・公開すれば?
郷土史あるいは歴史が好きならば、見応えがあり、一時間は潰せる。
令和二年六月に新オープン。
床がピカピカ過ぎて、キュッキュッと音がなる。
一般の資料館は、矢鱈に薄暗かったりするが、ここは新しいだけあって、非常に明るく、展示物が見易い。
展示スペースは、町の資料館としては、狭い方だろう。
縄文から現代までを追うベーシックな展示方式。
環境および芸術、宗教、民衆、学術……および偉人など。
各分野から満遍なく、歴史史料(資料)を集めている印象。
近年注目度が上がっている室町時代にスペースを割いたのは英断に思う。
この内容に関しても、個人的に興味があったところなので、非常に参考になった。
ただ、「これは与野の歴史とそんな絡みはない様な…」という気がしないでもない。
最近、人気が高い刀剣類は見当たらない。
史料内の文章に関しては、多くは、新字体に置換した文が併せて展示されている。
しかし、現代日本語訳がないものがあり、史料内容を読みたい人にとっては、「結局、このミミズ文字は、何を意味しているんだろう。
」という疑問は解決されないまま終わるだろう。
解説文はポイントを押さえており、分かりやすい。
名前 |
与野郷土資料館 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.4 |
与野に56年住んでいますが、知らないことが多くて勉強になりました。