名前 |
報徳松並木 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
現在の足柄大橋西方から富士道橋近辺までの酒匂川右岸域は、穏やかな田園地広がる風光明媚な土地柄だが、その昔、江戸終期頃までは度重なるこの川の氾濫や地冷水の湧害等が農作ひいては人々の暮らしに深刻な被害影響を及ぼし続けた地域である。
二宮尊徳の改革の逸話は当地では枚挙にいとまなく、例えばこの土手の造成維持や松木の植林などにもその功績が伺える。
わたしが個人的に好むのは報徳橋より土手を北へ少し行ったところに今も維持される霞堤の痕跡である。
添付の写真の一つはまさにその地点の最近の様子。
今でもわたしは時折ランニング等の際に訪れるが、先人たちの知恵と工夫、努力が現代のわたしたちの暮らしの平穏さの礎となり繋がっていることに感銘を覚えずにはいられない。
これからも時々ここを訪ねては、尊徳ばかりではなくこの地をより良くしてゆこうと努めてくれた名もなき多くの人々に深く感謝しつつ歩んでみたい径路である。