六ッ目山の西側麓に有る前方後円墳です。
遺跡名:国分寺六ツ目古墳1.tアクセス高松高速道沿いの里道から直接登る階段道もありますが、手入れが十分とは言えないので歩き辛い。
隣接する「六ツ目公園墓地」の突き当りにある遊歩道からのアクセスがお勧めです。
2.t遺跡の案内平成元年、高速道路建設に先立つ調査時に発見され、その後、現位置に数十メートル移設され再現されたとのことで、今は少し大きめのカーポートの屋根のような構造物に覆われています。
以下はこの場所に掲示されている案内板から転記したものです。
注:(*1)は追記したものです。
『国分寺六ツ目古墳』古墳は全長二十一・四メートル(後円部の直径十二・四メートル)の非常に小規模な古墳時代前期前半(*1)の前方後円墳である。
墳丘の周囲には列石を巡らし、自然地形を利用して地山を削り、後円部は約六十センチの盛土がなされている。
前方部は低く長くバチ型に開く。
後円部に三基の埋葬施設があり、それぞれ異なった構造である。
第一主体部は竪穴式石槨状の空間に粘土床を設置し、割竹型木棺を安置していた。
鉄製の刀・剣・鏃(やじり)・斧・刀などの副葬品が出土し、石室の西側の小口石下の小土坑より完形の広口甕が出土している。
第二主体部は簡略化された粘土槨の中に割竹形木棺を安置し、第三主体部は、礫槨(れきかく)の中に五色台産の安山岩で箱式石棺を構築している。
石棺が非常に小さいことから乳幼児が祀られたものと推定されている。
*1:三世紀後半、女王卑弥呼(ひみこ)が邪馬台国(やまたいこく)を支配していた時代。
この古墳はこんな遥か昔に建造されたものなのですね・・・。
3.tお勧め・ここは公園の一角のようで素晴らしい眺望が楽しめます。
百聞は一見に如かず、まずはご自身の目でご確認ください。
・隣接する、六ツ目公園墓地には駐車場やトイレ・ベンチ等が完備されています。
・すぐ近くに平成の名水百選の「楠井の泉(お前泉)」もあります。
こんなところに古墳があるとは思いもよりませんでした。
国分寺町が見渡せる小高い丘の上にあります。
とても良い眺めです。
古墳までの道は、急な階段を上る必要がありますのでご注意ください。
名前 |
六ツ目古墳 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
六ッ目山の西側麓に有る前方後円墳です。
高松自動車道ルートにあたるので発掘調査後に東側35メートル移設復元しました。
全長21、4メートルの小型の前方後円墳で前方部の先端がバチ型に成っていて低い、後円部の主体は主軸に対して斜交しており讃岐形(柄鏡形)と云われる前方後円墳です。
また墳丘裾には10~30センチの花崗岩が沢山出た。
ただし墳丘全体ではなく墳丘裾を鉢巻状に取り巻いていたので葺石でなく列石として見ている。
後円墳に有る主体は3基あり第1主体は竪穴式石槨(3、2メートル×0、51メートル)で槨内に割竹形木管が有ったようです。
第2主体は粘土槨で木棺直葬(2、9メートルの割竹形木棺)です。
第3主体は第1主体を切る形で造られた小型箱式石棺(0、56メートル×0、18メートル)ですので子供の物と考えられます。
出土物は鉄剣、鉄斧、槍カンナ、鉄刃、刃子、土器(広口壺、小型鉢)が多数出て来ました。
以上の事柄を考えると本古墳は古墳時代前期のものと考えられます。
移設された墳丘は古墳公園として整備され主体上部には屋根を取り付け、前方部分の下には東屋を造られています。
また眺めも良く東側に六ッ目山、北東側伽藍山が見え西側から南側は国分寺町や五色台が眺められます。
見学される時は上がり口が2ヶ所有りますが六ッ目墓園側からの方をおすすめします。
駐車場も有りますし綺麗なトイレも有ります。
上がり口の階段も綺麗に整備されています。