「奥出雲町:三成ダム」巨大建造物が好きでたまに立ち...
「奥出雲町:三成ダム」巨大建造物が好きでたまに立ち寄ります。
ダムはその地域の水瓶となっており、水の動きをみるとその地域の広がりや特性などが良く分かります。
三成ダムのある斐伊川は、山から海まで153kmもあります。
過去に何度も大雨による氾濫を繰り返しており、天井川として知られています。
上流では昔から「かんな流し」と呼ばれる砂鉄の採取が行われ、その砂鉄を原料として「たたら製鉄」がさかんに行われていました。
また、洪水の様子が出雲神話に登場する「八岐大蛇(やまたのおろち)」伝説の元になったとも言われています。
さて、このダムは昭和27年から砂防と発電を目的とする「日本最初のアーチダム」として建設を始め、昭和29年3月に本体工事が完成。
ゲートを据付し、昭和29年6月1日に全ての工事が終了しました。
平成27年に「土木学会選奨土木遺産」に認定されます。
これは国内最初期の本格アーチダムであり、両岸重力式・中央アーチとしての特異な形(設計段階は純アーチ式でしたが、岩盤状況から両端を重力式に変更しています。
)に加えて、国内2番目のクラウン・カンチレバー工法※による設計で技術的革新性も評価された結果です。
(※カンチレバー工法は、地上支保工なしで橋脚又は橋台より張出し施工するコンクリート橋の架設工法です。
これはダムなので左右の岸から伸ばして作ったということなのだと思います。
もしくは中心から左右に伸ばしていったのかも。
詳細の説明はありませんでした。
)一見するとただのダムですが、当時の人にとってはプロジェクトⅩで取り上げられてもいいくらいの工法だったのではないでしょうか。
土木遺産です。
日本で最初の本格的なアーチ式ダムです。
見た目も良いですよね。
土木遺産。
日本最初のアーチ型ダム。
ダムに興味を持つ人は、是非とも行って頂きたい。
日本国内初のアーチダムであり、遺構です。
ダムの天端は渡れませんが、近くまで行けます。
もちろん、ダムカードあります。
名前 |
三成ダム |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.4 |
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23年7月にドライブ中に立ち寄りました。
なかなかの絶景で丁度良い休憩ポイントでした。