原子力廃棄物の対応方法をわかりやすく展示されてまし...
原子力廃棄物の対応方法をわかりやすく展示されてました。
展望室での近隣を見通せる事も勉強になります。
原子燃料サイクルは日本の国家プロジェクトと言って良いだろう。
私見を申せば、ウラン燃料使い切りの場合より取り扱いの厄介な放射性廃棄物の量(嵩)を増やしてしまう再処理のプロセスが本当に必要なものなのか疑問ではあるのだが。
実際に再処理の結果生まれるプルトニウムは今のところ使い道が無い状態であり、たまり続ける一方だ。
核兵器に転用できるプルトニウムをため込んでいる日本に疑いの目を向ける国もある。
プルトニウムを減らすためにウラン燃料と混ぜたMOX燃料をウラン燃料を使い続けるはずだった原子炉に使う予定のようだが、そのMOXの使用済み燃料は使用済みのウラン燃料と同じに再処理できるものではないらしいので、「また厄介ごとを増やすだけではないのか?」ということも気にかかる。
そういう背景にある日本の原子燃料サイクル事業なのだが、この原燃PRセンターでは、そのような裏事情を国民に知らしめているわけではない。
あくまで、理論上のきれいで安全な「原子力の平和利用」と「原子燃料リサイクルシステム」をPRするための施設である。
気になったのが放射線についての説明で、放射線はアルファ線、ベータ線、ガンマ線の三種についての説明がある。
アルファ線は紙一枚で遮蔽できるとあるが、このアルファ線をだす放射性物質を体内に取り込んでしまうと体内被曝の被害は最も重いものになることについての言及は無かったようだ。
外部被曝で問題になるのはガンマ線であろうことは遮蔽しにくいことから想像はできるとしても。
そして最も恐ろしい中性子線(あの2人なくなった重大な被曝事故は臨界に達したウランの核分裂の連鎖反応で発生した大量の中性子線を浴びたことによるものだ)についてのPRは見つけることができなかったと思う。
核分裂で発生する中性子線はウラン235を分裂させて大きなエネルギーを発生させるだけでなくあらゆる物質を破壊し、変質させてしまう。
被曝事故犠牲者の中性子線を浴びた細胞は遺伝子レベルまで破壊された為再生できなかったのだ。
この危険な中性子は、水の壁で水に吸収させる。
コンクリート壁も使われるが、コンクリートは固結する段階で大量の水を結晶水として取り込んでいるので、水の壁同然なのだ。
普通の水を構成している普通の水素が中性子を取り込んで重水素や放射性の三重水素(トリチウム)になることによって中性子線は吸収遮蔽される。
その結果が処理の難しいトリチウムの蓄積になるのだ。
余談だが、原子炉内部で中性子を効率よく吸収するのはウラン238(原子番号92)である。
中性子を一つ吸収してまずウラン239になる。
原子炉内の高温高圧環境でその核を構成している中性子の一つが電子を放出(β崩壊)して陽子となり原子番号93のネプツニウム239となるが、これも不安定で、もう一つの中性子が電子を放出して陽子になり原子番号94のプルトニウム239となって安定する。
再処理はそのプルトニウムを取り出すのだが燃えかすの中にはストロンチウム90や、セシウム137、のような、放射性核物質も多量に含まれるのでプルトニウム以外の核ゴミをも安全に処理しなければならない。
核ゴミのボリュームは、使用済み核燃料以上のものになり、またその再処理コストは絶対的に大きなものになる。
私には、このPRセンターが「きれいで安全な原子力、原子燃料サイクル」のプロパガンダ施設でしかないように思える。
本当のことをあまり言わない国の方針なのだろうか?福島の原発事故後だからこそ、国民への原子力についての正しい理解を広める本当のPRが必要なのではないだろうか?世界各国の原発が垂れ流しているトリチウム水を福島で低濃度で放出することが、あれほど問題にされるのは、自国の原発でも福島以上のトリチウム水を放出していることを棚にあげて、外交戦術として悪意ある批判をくりかえしている中国は別としても、その尻馬に乗って政権批判の材料にする一部野党の行いは自ら風評被害を撒き散らしているとしか思えない。
政府の姿勢に問題があるのは、原発がトリチウム水を放出しなければなりたたないものであることを隠し続けてきたことにあるだろう。
良いこと、きれいごとだけPRするのは国民を欺くことに他ならない。
このPRセンターはきれいごとに過ぎる。
今回科学的根拠に基づいて福島の処理水放出を「IAEAの監視を条件に可」とした韓国政府の姿勢は見倣うべきものである。
初めて訪問しました。
燃料リサイクルの仕組みがよく分かります。
からくり時計では無いですが、ボールがクルクル回ってます。
六ヶ所は核燃料のメッカだと思ったら、再生可能エネルギーも多いんですね。
展望窓からは物凄い量の風車が見えます。
遠くにウラン濃縮工場や放射性廃棄物貯蔵管理センターなどを見ることができます。
原発の詳しい仕組みが、分かりやすく解説されていました。
●下北半島から津軽半島に向かう途中、風力発電の風車が沢山みえて、標識があったので立ち寄ってみた🎵●腹ペコ過ぎて、先に別館『あぶにーるレストラン』で食事🍚ネーミングが笑えたけど(笑)●柏崎原発の見学経験があるので、何かと比較して観てしまった😅●清潔に手入れされてて、分かり易い説明と装置で良く理解できた_φ(・_・●原発は安全なんだ!とのアピールが凄く伝わった( ◠‿◠ )●2023/5/4(木)
見学無料!けっこうな展示ボリュームなので1つ1つ真剣に見ていったら2時間くらいかかりそうです。
建物や展示物、職員さん、かなりの経費がかかっている事が容易に想像できます。
他の方のクチコミであとから知ったのですが、予約すると説明ガイドしてくれるとの事。
せっかくならその方が理解が深まりますね。
ただし、あくまでもPR側の説明なので偏りはあるのかな?アンケートに答えると粗品がもらえます。
名前 |
六ヶ所原燃PRセンター |
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ジャンル |
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電話番号 |
0175-72-3101 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.9 |
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入場無料の施設です。
所要時間は1時間あればかなりゆっくり見られます。
自分は40分ほどで回りました。
小学校高学年以上であれば理解できる内容です。
核燃料の再処理を中心に原子力施設や燃料に関する知識を学べます。
原子力と聞いてもピンとこない人も多いですが、資源がどこからやってきて、どのように燃料に加工され、どのようにエネルギーとして利用されるのか、学校で教わることはないので貴重な体験だと思います。
施設に入口にゼッケンや横断幕を掲げての入館を禁止する張り紙がありました。
最初は理解できませんでしたが、原子力関係の施設なので、恐らくデモや抗議活動など特定団体が過去にやったのでしょう。