今は少し身体をほぐす所です。
『君はギリシャ神話のパンドラの匣という物語をご存じだろう。
あけてはならぬ匣をあけたばかりに、病苦、悲哀、嫉妬、貪慾、猜疑、陰険、飢餓、憎悪など、あらゆる不吉の虫が這い出し、空を覆ってぶんぶん飛び廻り、それ以来、人間は永遠に不幸に悶えなければならなくなったが、しかし、その匣の隅に、けし粒ほどの小さい光る石が残っていて、その石に幽かに「希望」という字が書かれていたという話。
』太宰治の名作、『パンドラの匣』の序章の一節だ。
主人公の結核を患った青年は、この生駒山麓にある健康道場という名の療養所に入る。
その舞台となったのがここ孔舎衛健康道場だ。
その青年の手記を元に、太宰は名作のひとつを書き上げた。
ここには明るさや生きる希望が感じられる。
その青年が暮らした健康道場跡地は、青空と青々とした緑の中で今も爽やかだ。
名前 |
孔舎衙健康道場跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
太宰治の「パンドラの匣」のモデルとなった孔舎衙健康道場があった場所です。
とてものどかな場所です。