秋の特別拝観で館内を見学出来ます。
実業家であり、日本の化学繊維業界の礎を築いた藤井彦四郎氏(1876~1956)の元邸宅です。
洋館の壁に残る斜めのすじは、かつて接続されていた主屋の屋根の跡です。
学校施設として修復した際の玄関こそ和風ですが、洋館全体はスパニッシュデザインです。
藤井家時代の応接間は玄関の左手にあり、フォーリンパーラーと呼ばれています。
漆喰と腰壁のシックなツートンの室内にアーチ窓がスパニッシュの色づけをしています。
また、当時最新のデザインを巧みに取り入れただけにとどまらず、デザインの中に「隠し引き出し」を仕込むなど、意匠だけではない職人技を魅せています。
洋館専用の玄関はオシャレなポーチになっています。
そのためフォーリンパーラーは玄関ホールの役割も兼ねていたと思われます。
2022.02/13記。
秋の特別拝観で館内を見学出来ます。
見学前には説明を詳しく聞かせて下さり、時には一緒に回って頂けたりします。
まだまだ知られていないところなのか観光客は少な目で、ゆっくり出来ました。
写真撮影時は、ノートルダムの校舎が隣接してるのでプライバシー配慮として、校舎側が写らないようにということでした。
洛中洛外住んだし、いまでも週に2回は訪れています。
が、いつ訪れても、知らない良いものに出逢う。
こちらの建物もその一つです。
素晴らしい特別公開です。
2017.11.28→2018.11.23再訪。
ノートルダム女学院の敷地内にあり、期間限定で公開されてます。
関係者の方々が、グループごとに説明してくださいます。
建物は贅沢を尽くした造りになっており、細部まで、お洒落なデザイン性豊かなものです。
備品などの、職人の技が光る、価値のあるものは、滋賀県東近江の五箇荘にある藤井家の資料館にうつされているそうです。
修道院に譲られた時に、和室の欄間ははずされて、見ることがかなわず、残念でした。
障子がはめられています。
回り廊下や、洋室の床は磨きあげられていて、大切に維持されているのが、よくわかります。
地名にもなった桜の木は、今はありませんが、お庭は紅葉真っ盛り、山からの水の流れる音も聞こえて、いつまでも、縁側に腰掛けて見続けることができます。
縁側のくつぬぎ石は、鞍馬から切り出して、何日もかかって、運ぶために道路や橋も整備して、持ってきたそうです。
その話からも、藤井家の莫大な富が、想像できます。
「ノートルダム女学院・和中庵」繊維で成功した実業家藤井彦四郎が100年前に贅を尽くして建てた邸宅。
その後修道院となり、さらにノートルダム女子学院に移管されましたが老朽化により一時は解体が決定されました。
その後、保存の努力が続けられ2014-2015に改修がなされ、現在限られた期間だけ特別公開されています。
近くの永観堂などの混雑がここには届かず、とても空いていてゆっくりと堪能できます。
今年平成30年11月23日(金祝)~12月2日(日)ですのでお見逃しなく。
洋館の細部の作りも見応えがあり、和室からの庭の景色も立体感があり素晴らしいです。
名前 |
和中庵 |
---|---|
ジャンル |
|
電話番号 |
075-771-0570 |
住所 |
|
関連サイト | |
評価 |
4.5 |
和中庵で作品展していたので行ってきました。
色々な作品が展示しており、お庭も素敵でした。