名前 |
高円山 石位寺 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
いずれの宗派にも属さない無住のお寺で、忍坂住民によって維持、管理されている。
有名なのは白鳳期に製作されたと思われる『伝薬師三尊石仏』。
高さ1.18m、幅1.25m、厚み0.34mの石板に三尊が彫刻され、中尊は方形の台座に腰を掛けた如来形を取り、頭上に天蓋、背後に頭光や背もたれが描かれている。
脇侍の二体は合掌して立ち、頭光が描かれ、三尊とも肉体の起伏がよく表され、布の質感も出ている。
彩色されていたのか、唇や着衣に色が残っており、1300年以上前に製作されたとは思えない位、保存状態が良い、国指定重要文化財の石仏で、保管庫に収納されている。
入江泰吉の写真で知られる寄棟造りの旧本堂は、奈良奉行・大岡忠高が資金援助して、1689年建立されたものだが、老朽化が著しく、1978年に立て替えられた。
拝観予約が必要とのことだが、お詣りした21/03/01、先約の方が居られたのか、保管庫は開けられ、間近で拝観させていただいた。