松韻寺にもかかわる“むちうけの岩”なにか意味深い絆...
★むちうけの岩★【広報あんじょう2005.10.1「あんじょうみてあるき」より】今からおよそ1400年前、聖徳太子が10歳の時のこと。
蝦夷征伐に出かけた太子は、その帰り道に山の上に隠れていた賊から大きな岩を投げつけられました。
太子がとっさに、手に持った黄金のむちで岩をうつと、岩は三つに砕かれて、大空へ飛び散っていったのです。
その三つの岩は、一つは播州(現在の兵庫県)、一つは奥州(現在の福島県)、そして残る一つは三州(三河)の小川の里・岩根に落ちました。
落下した岩は地中深くに食い込み、その衝撃で起きたごう音に村の人たちは驚きました。
そして、岩が「ジージー」と鳴いたため、村中が総出で寺領まで運んでいったという話が伝わっています。
この話が、現在、松韻寺の境内にある「むちうけの岩」にまつわる言い伝えです。
現在、寺には黄金のむちを持ち、白馬にまたがった太子の像がありますが、これは岩を砕いた際の太子の姿と伝えられています。
また、言い伝えにちなんだ歌も残っています。
『むち宇計(うげ)の 岩根山こそ 皇廼(すめらぎの) 代々耳続(につ)きせぬ 以(い)わの いしずえ』 さて、岩が空を飛んで来たという話は現実的にはありえないことです。
おそらくは、この岩を太子信仰のための対象とするための伝説ではないでしょうか。
しかし、他の二つの地域にも飛んできたとされる岩が残っており、ただの伝説と片付けられない、興味深い話でもあると思います。
~以上、広報あんじょうより。
名前 |
むちうけの岩 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
4.0 |
松韻寺にもかかわる“むちうけの岩”なにか意味深い絆を感じます。