重要文化財の塔がここ岩船寺にあります。
木津川市には、国宝の塔が海住山寺と浄瑠璃寺に、重要文化財の塔がここ岩船寺にあります。
岩船寺の塔は1221年の承久の乱で焼け落ち、今の塔は1442年に再建されていますから国宝には指定されていないのでしょうけど、見る分には個々人の好みの問題ですから、1日で3か所回って比較してみると良いかと思います。
この岩船寺の三重塔の塔の特徴は、塔の背後に急斜面があるという点です。
斜面の木が塔に覆いかぶさるように茂りますから、夏場には木々の緑が塔のフォトフレームのようになります。
そして、斜面に沿って道が整備されていますから、上、下、真横と塔を立体的に見る事もできます。
また、周囲の植物の状況に影響を受けるので、季節ごとの違いが大きいというのも岩船寺三重塔の特徴です。
真冬と真夏の岩船寺三重塔を並べて見ましたけど、全く印象は違いますね。
真冬の岩船寺三重塔は、木々が落葉して本来の渋い色合いで重厚な存在感があります。
反対に、真夏の岩船寺三重塔は木々の緑がフォトフレームのように覆いかぶさって、明るさに磨きがかかります。
三重塔に限らず、岩船寺は植物の生命力に建物が取り込まれる一歩手前のギリギリを狙ってきますから、文化財そのものより、自然と文化財の調和に重きを置く人に向いていますね。
塔にはあまり興味がないのですがこの緑豊かな場所にあるということに惹かれました。
鐘楼へて奥の広場まで歩きましたが、散策路には通じていない。
散策路に行くには門をいったん出る必要がある。
室町時代作、重要文化財指定の優美な姿の三重塔です。
本堂の前辺りから眺めますと、周囲の木々の緑と三重塔の朱色が調和して大変美しく感じました。
均整のとれた美しい三重塔。
9頭身美女のような感じを受ける。
彫りが深いというか巧みというか、適切な整備や手入れが行き届いている印象。
実に惚れ惚れする。
間近で見る臨場感とパワーを感じる空気感は心地よい。
右手に崖を登る小径があった。
滑りやすく険しい感じだったが、登ってみると目線が上層階と同じになり、別の視点から美しさを堪能出来た。
静寂の中、いつの時代にいるのか分からなくなる情景。
一瞬、今の現実から離れて別世界に入り込んだ印象であった。
山奥にとても立派で美しい三重塔。
四季を通じて楽しめます。
晴れた午前中だと光の加減が良く、朱色が一層映えます。
下からもよし、少し高い所からでもよし。
雨の日の霞んだ眺めもよし。
紫陽花はあと一週間か二週間でピークになる感じ。
本堂前からの眺めがよいですが、塔から鐘撞堂に繋がる道も圧巻です。
名前 |
岩船寺 三重塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.3 |
紫陽花の頃、この三重の塔の朱色が一段と引き立つのだろう。