ここだけ漁師の家で少し違っている。
ほとんどの古民家が農業関係で生計を立てているが、ここだけ漁師の家で少し違っている。
いわしが肥料になり、人気の産物だったことが分かった。
作田家住宅は、佐久田村(千葉県山武郡九十九里町作田)の名主で、同時に鰯漁の網元を勤めた有力者の住居です。
当時、江戸期の房総・九十九里浜は鰯漁で賑わい、生産された干鰯(ほしか)は速効性の肥料として、江戸近郊の農家をはじめとして遠く四国や紀伊方面などでも珍重されていました。
鰯漁の網元の持つ財力を反映して当時の民家としては相当大規模な住宅です。
また、屋根が二つの分棟型の建物が特徴的です。
移築前は周辺の農家と同じく、ひとつ屋根のいわゆる直屋でしたが、その後の調査の結果、建築当初は分棟型であったことが分かり、現在は屋根を二つの屋根の分棟型に復原されています。
因みに、間取り自体は、漁家とはいっても農家の間取りと変わらないそうです。
分棟になると屋根と屋根との間の溜まる雨水が大変になるそうですが、太い雨樋を入れる等、当時でも対策があったそうです。
単に、移築して保存して終わり!ではないのが分かって感心しました。
川崎市日本民家園の中心辺りにある旧作田家住宅。
九十九里付近のいわし漁を支えてくれた綱元の家であり、国の指定重要文化財に指定されている。
中は広く、囲炉裏や当時の漁道具の他、釜戸なども展示されている。
いつ壊れてもおかしくない。
ボロボロだ。
名前 |
旧作田家住宅 |
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ジャンル |
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電話番号 |
044-922-2181 |
住所 |
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評価 |
4.7 |
両棟の間にある巨大な雨樋が室内にあり迫力がある。
また、曲がりくねった木材を組み合わせた梁は必見である。