名前 |
山久保稲荷神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.9 |
今市より小来川、鹿沼への道をたどり、木曽にいたると、北方に杉に覆われた小丘陵が遥かに見られ、付近の杉林と異なり、群を抜いた老杉がそびえているのが見られる。
その丘陵の頂上に山久保稲荷神社が鎮座しており、社殿を囲んで4本の老樹が立っている。
この神社の杉は伝承によると、天正年間(1590)結城城城主三河守秀康が領していたときに、城の普請とした際の残り木が現在の木であると伝えられている。
また、別説とし、文明年間(1470)日光山輪王寺座主で植林を熱心に進めた昌源の植栽説もあるが、この樹齢よりやや若いと判断されることから前説が肯定されている。
指定当初は6本であったが、落雷等の被害により減少した。
かつては華麗な神殿とともに、多数の古木林につつまれた社寺林であったが、明治期当初の混乱期に、小学校の創設とも関連し、多くの老杉を失った。
しかし、残された木は日光山の文化と産業をうかがい知る貴重な資産であるので、大切に保存する必要がある。