[延喜式内社]大和國 添上郡 穴吹神社。
神社の由緒書きより穴栗神社 (伊久里の杜)奈良市横井一丁目六七七番地御祭神伊栗社(いぐりしゃ)祭神 太玉命(ふとだまのみこと)穴栗社(あなぐりしゃ) 祭神 高御産霊尊(たかみむすびのみこと)青榊社(あおさかきしゃ)祭神 青和幣(あおにぎて)辛榊社(からさかきしゃ)祭神 白榊社(しろにぎて)この神社の鎮座する地は、古く「日本書紀」景行天皇(第十二代)の かすかあなくひのむら •. •. 条に「春日穴昨邑」と出ているところです。
神社の名を穴吹·穴次と書 くものもありますが、春日大社の記録によると、平安時代に、この地か ら穴栗·井栗の神が春日大社に勧請(分霊) されたと聞かれています。
境内にある元禄四(一六九ー)年建立の社号標石にも「穴栗四社大明神」とあり、穴栗は古くからの呼び名です。
現在、穴栗神社は、横井東町の氏子がお記りしています。
「萬葉集」「妹が家に 伊久里の杜の 藤の花 今来む春も 常かくし見む 」と詠まれている「承久里の杜」は、井栗の神を祀っていた、この地です。
「上つ道/万葉の道」巻二十四の一の十三 奈良市横井1丁目〈横井町ではありません〉穴栗神社(あなぐり じんじゃ)決して交通至便であるとは云いづらく、「上つ道」と「山の辺の道」の中間地点、JR京終駅と帯解駅の間に位置していますから、目的をもって訪れたいというところです。
まず、こちらの社の本殿は『春日造四社連棟』で伊栗社、穴栗社、青榊社、辛榊社が鎮座しますが、千年も前の平安期にこの社から春日大社境内南口付近にも勧請されています。
さらに、境内と参道に境内社が三社祀られ、拝殿付近に狛犬が設えられています。
また、参道から境内に入る辺りには万葉歌碑があり、その昔、「伊久里の杜」と呼ばれたこの辺りに咲いた藤を偲ぶ雅な土地柄であったことを知らされます。
【万葉歌碑】妹が家に 伊久里の杜(もり)の 藤の花今来む春も 常かくし見む万葉集 巻17-3952高安 王(のちの大原 高安 皇籍離脱による)恋しいあなたの元に通う時に見かける伊久里の杜に咲く藤の花よ、また巡りくる春にも、同じようにこんな風に眺めていたいものだ境内には『貞享元年、二年』など刻まれた手水や標石が無造作に置かれています。
レプリカとは思えないほどの出来栄えで、この神社の風格を増していると云えましょう。
穴栗神社はどの方向からも視認性が良く、その穴栗の杜とすぐにわかる独特の風合いを持っています。
少し薄暗く、普段は無人の神社。
[延喜式内社]大和國 添上郡 穴吹神社。
名前 |
穴栗神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト |
http://www.jinja-net.jp/jinjacho-nara/jsearch3nara.php?jinjya=2900086 |
評価 |
3.1 |
ここは、非常に大切な場所で、とても素晴らしい神々が祀られていますのに、境内が荒れていて、とても悲しく感じました。
境内を整え、社殿を磨き、大切にしたら、ご利益をいただけ、願いも叶えてくださいますのに、実にもったいないです。
先日は中の鳥居が新しくなっておりましたので、安心しました。
また伺う時には、お掃除をさせていただこうと思います。