名前 |
彌勒寺(曹洞宗) |
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ジャンル |
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電話番号 |
0229-65-2207 |
住所 |
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評価 |
4.1 |
今からちょうど200年前の頃、仙台藩の白石運三郎の小作人に新八という、たいへんな孝行息子がいました。
食事の時は、父が食べないうちは決して箸をとりませんでした。
ある日、新八の嫁は、新八の孝行心を妬み、彼に針を入れた団子をさし出しました。
それは、新八がいつものとおり自分に出された食べ物は、まず父に食べさせようとすることを嫁が知っていたからです。
いつものとおり新八は団子を病気の父にさしだしたところ、中から針が出てきたので大騒ぎになりました。
家族は、父への孝行心のねたみから嫁がやったことだと奉行所へ訴え出ました。
しかし役人は〝新八がやったことだ〟と、彼に対して厳しい取り調べを行いました。
新八は、団子をよこした嫁がしくんだことと知りながら、彼女をかばい、最後は首をはねられることとなりました。
首をはねられる直前、新八は「私に罪があれば、頭は南の方を向き、もし罪がなければ北の方を向くだろう」と言い残しました。
はねられた首は北を向いていました。
その後、新八の家は滅び彼の土地を耕すものには災いが及ぶとされました。
新八のたたりを恐れた農民は、ほこらをたて手厚く祀ったとされています。
いまの時代でも向町地区の国道457号線沿いに「新八大明神」として祀られています。
さて、宿地区の弥勒寺境内に次の碑があります。
「白石運三郎三百二十二文所永々寄進文化四年丁卯年安心常楽信士」この安心常楽信士とは新八の法号です。