千手観音様、宮城野区原町1丁目1-67(千手観音寺...
成就山満願寺は光明皇后護身佛の聖観音菩薩様を安置していたのですが、慶長年の政宗公青葉城築城までは城東に堂宇はありませんでした。
白河郡関山で創建、その後岩出山に移りそして青葉城の東へ勧請奉安されています。
その後幾度もの火災に罹り、その都度小再建されています。
でも昭和20年7月9、10日の仙台空襲でほぼ全てを焼失しています。
被害は建物の他、佛像55体、大般若経600巻、荘厳具等にも及びました。
つまり創建当時から引き継ぐものは、ほぼ逸失した事になります。
空襲で残ったのは石像くらいなのでしょう。
境内の一角には、お地蔵様と庚申塔の集積が見られます。
基本的に明治期以前のものですから空襲被災にかかわらず現存しています。
寺社の火災焼失は各地で起きていますが、全てを逸失するのは稀なケースです。
焼夷弾の威力には為す術もなかったといえます。
残されたものが少ないから価値がないという事ではありません。
青葉城の東にある良き場所ですから伊達政宗公に深く関わる意味があります。
鬼門封じや結界を造る寺社とは異なり、幸運を授かる場所なのです。
名前 |
満願寺 |
---|---|
ジャンル |
/ |
住所 |
|
評価 |
4.0 |
仙台観音霊場8、9/33第十番札所善入院観音堂、千手観音様、宮城野区原町1丁目1-67(千手観音寺)