厳かな雰囲気で大変癒されます。
御祭神 少彦名ノ命御相殿 譽田別命 大山守命境内神社 菅原社(菅原道眞公) 諏訪社(建御名方神) 八坂社(素盞嗚尊) 猿田彦社(猿田彦命)由緒勧請年月不詳上野國神社明細帳に從五位上日置明神ト記せるは當社なるべし村老曰く本社もとは雀の宮と号し少彦名命を祭れりしを字若宮より八幡宮を合併して新に江木神社と稱す此説に因りて考ふるに若宮なりし八幡宮は譽田別命はもとよりなれども主としてその皇子大山守命を祭れるなるべし姓氏録に曰日置朝臣は大山守命の後也と見たり尚按ずるに江木ヒ言へる村号は社号日置より轉せし語なりや相殿に坐すは明治十年九月二十三日合祭せり(境内案内板より)江木神社の由来について武田信玄の弟順良が天正十年(1582)三月十一日現在地に村社を造営、村営村社雀神社とし鎮座四百十二年の年月流れり。
明治十年八幡宮を合祭し江木神社と神名、現在百拾年の年月氏子加護載くなり。
(境内石碑より)高崎市江木町の江木神社は元は雀の宮と号しました。
雀の宮の祭神は少彦名命です。
数は少ないですが全国にある「雀」神社の由来を見てみると、「米を供えたら雀が来たから」「雀が数千羽群がっているのを見て不思議に思い社を創建した」など、実際の鳥である「雀」に関したものから、「藤原実方の霊魂が雀となってこの地に飛来したので実方と妻の綾女を祀った」や「村人に怨みをもった巫女が亡くなると片眼の雀の大群となって以後村を毎年襲うようになったので巫女を慰霊するために神社を建て祀った」など霊魂を祀ったものや、「鎮社(しずめのやしろ)に始まる」ものや「天鈿女命(ウズメ)が転じて雀となった」ものもあります。
どれも地元の伝承に沿った由来と思われますが、共通して多いのは祭神を少彦名命としていることです。
少彦名命は『記紀』の日本神話の神で、高皇産霊神の子とされます。
体が小さくて敏捷、忍耐力に富み、大己貴神と協力して国土の経営に当たりました。
医薬神、温泉神、禁厭の神、知恵の神、穀物神、酒造の神、石の神、常世の神など多様な性質を持っています。
少彦名命の故事は『日本書紀』に見られます。
大己貴神が出雲の五十狭狭の小汀にいたとき、海上から白斂(やまかがみ、薬草の一種)の皮で作った舟に乗り鷦鷯(さざき)の羽を以て衣とした小男の神が到来したとあり、それが少彦名命だとされています。
鷦鷯はミソサザイのことで、スズメ目ミソサザイ科の小さな鳥です。
古代、鷦鷯に「雀」の漢字を当てたと考えられます。
この「鷦鷯(雀)」が『日本書紀』の故事から少彦名命と結び付き、少彦名命を祀る神社を雀神社としたものと思われます。
「雀」は単なる神社名ではなく、祭神である少彦名命の別名ではなかったかと考えられます。
ちなみに仁徳天皇は名を大鷦鷯(おおさざき)といいます。
『古事記』では大雀(おほさざき)の命としています。
仁徳天皇の御名代部である大鷦鷯部(おおささぎべ)は「大雀部」とも書かれます。
(サイト「前橋周辺の歴史散歩」参照)
名前 |
江木神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
厳かな雰囲気で大変癒されます。
近隣の小道は下町風情があり昭和の懐かしい雰囲気たっぷりです。