芸術系職人を育てる学校です。
公益社団法人 金沢職人大学校 / / .
金沢で職人さんと言えば先ず伝統工芸に従事する職人さんでしょう。
加賀藩五代藩主綱紀は、御細工所を拡充・整備し、工芸品などの技術研鑽・向上に努め、伝統工芸の見本や技術などを収集・分類・編集し「百工比照」として残します。
そのため伝統工芸に従事する職人さんが優先され、現代でも金沢卯辰山工芸工房などで技術を磨いています。
一方、伝統工芸以外の職人さんは、所謂「3K」に分類されることも多く、親方からの口伝もしくは技術を「現場で覚える」しかなかったと思います。
このような現状に危機感があったのでしょう。
石工科・左官科・大工科・瓦科・造園科・畳科・板金科・建具科、表具科の9つの本科に加えて、修復専攻科を有する「金沢職人大学校」が平成8年に設立されました。
現役の職人さんが講師で、受講者も職人さんです。
口伝や見様見真似で覚えていた先達の熟練の技の、系統立った指導・習得が可能になったことは画期的だと思います。
建築関係に携わる職人さんだけでなく古民家などの修復・設計に携わる人も受講・勉強していると聞きます。
長町の武家屋敷街には、金沢職人大学校第一期生の総合実習として、築100年以上の建物を修復した金沢職人大学校長町研修塾がありました。
綺麗に修復されています。
金沢市民の嗜みである、謡や茶の湯の練習場としても使用しているとのこと。
粋でお洒落な考え方だと思います。
ここ、金沢職人大学校で培った技術・知識は必ず将来の金沢、更には全国の歴史遺産の保存に役立つと思います。
職人中の職人を育てる。
名前 |
公益社団法人 金沢職人大学校 |
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ジャンル |
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電話番号 |
076-265-8311 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.3 |
芸術系職人を育てる学校です。