小高い丘、平坦地、周囲に川(沼)。
2021年6月6日に見学しました。
紀元前5500~4500年前の縄文時代前期から中期にかけての貝塚です。
縄文海進により、津軽平野は、現在よりも海岸線が、相当内陸部にありました。
この貝塚の丘陵地の下も海岸線であったと思われます。
円筒土器文化期を中心とした遺跡です。
ユネスコの世界遺産登録に指定される遺跡は、大木式土器文化圏ではなく、円筒土器文化圏であることが、興味深いと思います。
ベンケイカイの貝輪が多く出土しているため、北海道との交易が盛んであったのではと思いました。
世界遺産の縄文遺跡ですが、見た目は田だの草っぱら。
想像力のない人にはつまらない場所でしょう。
発掘で見つかった人骨や貝塚のパネルもありますが、もっと展示に工夫がほしいです。
青森県西部、津軽半島岩木川左岸の標高10~15m程度の丘陵東南端部に立地する縄文時代前期中頃~中期中頃(紀元前4000年~紀元前2500年頃)の円筒土器文化を中心とする遺跡で、日本海側では数少ない縄文時代前期の貝塚を伴う集落遺跡です。
ヤマトシジミ・イシガイなどの貝類を中心に、コイ科やスズキ属などの魚類、ガン・カモ類、アホウドリなどの鳥類の骨が出土しています。
また、クジラ・イルカなど大型ほ乳類の骨で作った骨角器や人骨なども発見されています。
特に、ベンケイガイ製の貝輪(ブレスレット)の未製品などが50点以上も出土しており、集落内で貝輪製作が行われていることが明らかになりました。
また、同時期のベンケイガイ製貝輪が北海道から出土していること、さらに田小屋野貝塚からは北海道産黒曜石が出土していることから、縄文時代の生産活動や海峡を越えた交易を知ることができます。
ベンケイガイ製貝輪の未製品の出土状況から、その原材料が採取でき、それほど遠くない位置(距離4km)にある日本海岸も活動の場として考えられ、豊富な水産資源に恵まれた温暖な自然環境下での自然との接し方や土地利用の在り方を示しています。
名前 |
田小屋野貝塚 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.6 |
道が狭いので、路駐には気をつけましょう。