高さ2.6m程の大型石柱で笠の下の部分の六つの側面...
名前 |
羽前上ノ山 四十八地蔵菩薩 第三十番 如来寺旧地六角 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト |
https://www.kaminoyamasaigube.com/sightseeing-information/48jizo/ |
評価 |
4.5 |
上山市の有形文化財に指定されています、高さ2.6m程の大型石柱で笠の下の部分の六つの側面それぞれに地蔵様が彫り込まれている。
地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六体の地蔵様が各地で見られるがこれは仏教の六道輪廻(全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すとする)の思想に基づき六道(天道(てんどう、天上道、天界道)人間道(にんげどう)修羅道(しゅらどう、阿修羅道)畜生道(ちくしょうどう)餓鬼道(がきどう)地獄道)のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたもので六地蔵の個々の呼び方については統一していないが餓檀陀(だんだ)地蔵、宝珠地蔵、宝印地蔵、持地地蔵、除蓋障(じょがいしう)地蔵、日光地蔵と称する場合と、それぞれを金剛願地蔵、金剛宝地蔵剛悲地蔵、金剛幢地蔵、放光王地蔵、預天賀地蔵と称する場合が多いが、宗派や教え等によりその限りでは無いようです。
地蔵様のお姿は合掌のほか、蓮華、錫杖、香炉、幢、数珠、宝珠などを持物とするが、持物とその呼び方も統一されている訳ではない。
以上の思想により彫刻されているのではと思われる。
また彫刻に関しても作者が同じでも同一とは限らないようです。
次にこの幢で目に留まるのは幢身の上部です。
彫刻されてるのは十人の王である十王(秦広王(しんこうおう)、初江王(しょこうおう)、宋帝王(そうたいおう)、五官王(ごかんのう)、閻魔王(えんまおう)、変成王(へんじょうおう)、泰山王(たいせんのう)、平等王(びょうどうおう)、都市王(としおう)、五道転輪王(ごどうてんりんのう)の内、五王が彫刻されいるが、いずれの王かは不明。
残る一面に、三途の川のほとりにいて、亡者の着物を脱がす奪衣婆、その脱がした着物を衣領樹(えりょうじゅ)という木に掛ける懸衣翁の内、奪衣婆と思われるお姿が彫刻されています。
この六面幢の上部を撮影した動画はYouTubeにあります。