看板は唯一エレベーター前の壁の貼ってある金属製で『...
BAR ANDALUSIAN / / .
「この指とまれ」2016年、鎌倉の日の出をイメージした「ソルレバンテ」というカクテルでバーテンダー日本一に輝いた馬場さん。
つとめていた銀座の名店から羽ばたき、独立に選んだのは大船だった。
洗練された銀座ともまた違う、どこか温もりと猥雑さが混ざる大船の商店街であえてオーセンティックバーという勝負をしたかったそうだ。
オープンは今年の3月。
まだ半年も経っていないのに噂が噂をよび、看板も出さない隠れバーはどの夜も心地よく賑わっている。
東京から駆けつける馬場ファン、大船の街をあるく飲べえさん、大切な人と大切な時間をすごすふたり、まるで様々な人たちが、馬場さんの魅力に吸い込まれるようにとある雑居ビルに入ってくる。
当初は、なじみのない土地でバーを開くことに周りからの反対もあったそう。
けれど大先輩からのアドバイス、「バーというのは、この指とまれなんだ」という言葉が最後に背中を押してくれた。
どんなに知らない場所でも、山奥でも、いいお店、いいお酒、いい時間をつくれば必ずお客さんは来てくれる。
場所は関係ない、自分次第なんだと。
味については語ることもない。
日本一と聞いて期待値をあげていっても、さらりと超えてくる味わいに「あぁ来てよかった…」と毎度息を呑む。
おいしいだけでなく、全てのお酒がどこか馬場さんのように凛としていて、体から気持ちいいのだ。
日本一のカクテルもいいけれど、ここではシェリー酒がおすすめ。
店名の由来にもなっているスペインアンダルシア地方でつくられるちょっと強めの白ワイン。
ベネンシアという棒で鮮やかに注がれると空気とまざりあったまろやかな旨味に脳が溶けていく感覚を楽しめる。
日本一、オーセンティック、ときけば気高く近寄りがたい人なのかと思いきや、その真逆。
馬場さんをひとことで言うと「超いいやつ」。
謙虚で、義理堅くて、シャイさから漏れる笑顔がかわいい。
常連の方がおっしゃっていた「馬場さんはなんだか応援したくなっちゃうんだよね」ということばに深く頷いた。
きっと今夜も、その覚悟と味と人柄を感じに、いろいろな人が、馬場さんの指にとまりにいっているだろう。
大船で雑多にグルメを楽しんだ後、最後にたどりつくオーセンティックバーで、彼がその夜を美しくラッピングしてくれるのだ。
名前 |
BAR ANDALUSIAN |
---|---|
ジャンル |
|
電話番号 |
0467-40-5208 |
住所 |
|
評価 |
5.0 |
お店の外に看板が無いため、簡単な道案内を大船駅東口から 仲通商店街を鎌倉側の奥へ進んだ右手のビル四階にありますあの活気のある細道の商店街です4階建てのビルの最上階で、看板は唯一エレベーター前の壁の貼ってある金属製で『BAR ANDALUBIAN』のプレートのみですシックで落ち着いたインテリア本格的なバーで、申し分のないカクテルも楽しめますフードメニューはありませんブラックウォールナットの大きな一枚板のカウンターは一見の価値あり。