刃の宮地蔵の特徴
名前 |
刃の宮地蔵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.9 |
その昔、三条小鍛冶宗近が宇佐八幡宮に神剣を奉納しようと思って筑紫に下ったのだが、この国で重い病気に罹ってしまった。
ある夜、夢で『お前が筑紫に下ろうとする志は、神がいち早く承った。
八幡大神はすでに先年この播磨国の松原に移られた。
ここで一振の神剣を作り、松原八幡宮(松原別宮・松原八幡神社)に奉納せよ』という神勅を受けた。
しかし、相槌を打てる者がいなくては剣を作ることができない。
「さてどうしよう?」と思い悩んでいた時、都より稲荷社の神狐が鉄匠となってやって来て、相槌を打った。
彼の名前を孫太郎という。
宗近は神助により、一振の小剣を作り出して、松原八幡宮に奉納した、これは今も有名な神宝である。
宗近はついにこの地で亡くなった。
里の人は、この人の古蹟を残して、一宇の草堂を作り、宗近が帰依してきた石造りの地蔵を安置した。