名前 |
幸田露伴文学碑 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
この文学碑は、幸田露伴のごく初期の作品「対髑髏」という作品のここが舞台であることを記念して平成元年に作られたものらしい。
明治22年に書かれた「対髑髏」は、若き露伴が中禅寺湖奥の湯治場から山越えして片品の旧東小川村を目指した際、遭難しかけたところを霊的な存在に救われたという創作の怪奇もの。
「遺伝」「業病」という当時のハンセン病思想に基づいて書かれたもので、近くにハンセン病の療養泉として知られた草津もあることを思えば舞台設定として違和感はない。
いずれにしても片品村教育委員会がこの作品のために、かような立派な文学碑を作ったことは興味深い。
「対髑髏」が文学的に力を持った作品であることは紛れもない。